見出し画像

12月1日までの公認のトラックレース(中長距離)であなたは何を履きますか?(改め今後のトラックレースで何を履きますか?)

(トップ写真:2017年ロンドン世界選手権男子10000m決勝。この頃にはすでに契約選手にVFは配布されていたが、当然ながら出場者全員がスパイク着用)

※世界陸連は8月10日に【公認トラックレースでは競歩を除いてVF4%・ネクスト%・αフライ等の使用はできない】等のシューズに関する新たな競技規則Rule 5は2020年7月28日から適応されたことを正式にプレスリリースで発表。今後、公認トラックレースで規則に反するシューズを使用して出された記録は全て無効となる。


以下は8月6日に行ったアンケート結果です。

(有効回答461票)

いつもアンケートの回答を4つにする時は、票がわれるように答えを考えるのですが、やはり厚底系のシューズで粘り倒すという人が多かったようです。

そもそも、2020年8月8日現在で4,842フォロワーの私のアカウントですが、おそらくその1割が幽霊アカウント(ほとんど使えわれていない、ログインされていないアカウント)で、残りの4,400ぐらいの比率は多分以下です。

日本人:95%
それ以外:5%

男性:90-95%
女性:5-10%

学生:40-50%
大人:50-60%

競技レベル
サブ3やトラック選手:55%
それ以上、ファンランナー:35%
非競技者:10%

まぁこんな感じでしょう。多分(結構適当です)。

さて、もう1度。

12月1日までにトラックレースに出るであろう人が回答していますので、フォロワーの中の10人1人が回答したことになります。しかし、多分このツイートを見かけた人は4000人よりも少ないはずですが。

期限内はαFlyかVFで粘り尽くす(もう期限が終わった)

粘り尽くす、です。

納豆を混ぜまくるかのようにしつこくこだわり続けます。

レースでも当然、後半に粘り尽くしたい人でしょう。

おそらくロードレースがなくて、必死にトラックレースを探しているそこのあなたから、実業団や学生のそこのあなたも粘り尽くす1人かもしれません。確かに、PBを今、今年出しておかなければ、次何時出せるかもわかりませんし、厚底の恩恵をリアルに感じている人たちでしょう。

特に、スパイクを持ってない市民ランナー層でトラックレースに出ている人は、ほとんどがそうでしょう。もし、来年以降もロードレース開催がないとなると、もしかしたらその人は走るのをやめるかもしれませんね...涙

まぁそれぐらいすごいシューズですし、ネクスト%に関しては年齢が高くなるほど、競技レベルが低いほど恩恵を受けれるのではないかと思います(ある程度走り込んでる前提ですが)。

なぜならネクスト%はケニア人選手やトップ選手が習得している技術を、シューズを履くだけでそれに近い形に(スティフネスを高めて、かつストライドを伸ばす)自動的に導くからです。本来、長い時間をかけて獲得できるはずのランニングの技術というかスキルを、シューズで補完するという、まさに魔法のシューズですね。


今からスパイクに慣らして徐々に移行

と回答したそこのあなたはコロナ禍でロードレースが開催されるようになっても、トラックレースに継続的に出場したいと考えている人でしょう。「そもそもスパイクを持っていなかったから、とりあえずドラゴンフライ買ってみるかー」みたいな人もいると思いますが、クロノディスト世代の私から見れば、ドラゴンフライももうスパイクではないほどの魔法のシューズだと思っています。まぁスパイクみたいなフューエルセル5280というロードで走れるスパイクのシューズもあるぐらいなので、もう何が何だかわかりません...zufgufu3bb4

とはいえ、スパイクをトレーニングで使用することはとても大事なことです。なぜ、スパイクに履き替えて、スプリントをするのか、なぜ800mや1500mではスパイク使用が主流なのかを考えると、ある程度の出力を出す時にはスパイクが厚底よりも有効であることがわかると思います。それでも800mや1500mに厚底でで出る人もいますが、おじさん世代ならまだしも、若い選手がそれをやっちゃうと、魔法のシューズの使い期を早く使いすぎ!ということで、その先どうなっっちゃうんだろう... そんな印象です。

ドラゴンフライは新スパイクですから、また旧型のスパイクと違った感覚でトラックレースに出れるでしょうね。15-20年ほど前は10000mも競技選手はスパイクで出るのが普通だったのですが、今はいろいろ多様化してきていますね。。。


いうても自分は元からスパイク派

これを選んだあなたは、ランニング系の人ではなく、純粋な陸上競技の世界の人でしょう。800や1500mではほとんどの選手が今でもスパイク使用です。そもそもランニング系の人がトラックレースに出るのはせいぜい、短くて公認レースなら1500mでしょう。

ヴィクトリーの新型がナイキから出ましたが、契約選手にしか流通していないということで、これに回答したそこのあなたは、このスパイクをとても欲しがっているはずです。このような方は本当に陸上競技の世界側の人であって、ランニング系の人ではないことを自覚しているでしょう。

そうです、試合前の最終コールでスパイクの裏を見せることに慣れているそこのあなたです。


そもそもナイキを履いていない

これは一部の天邪鬼の人か、ナイキ以外の契約選手でしょう。それにしても18%もいるのですね... もしかしたら、いたずらでこの回答に適当に投票した真の天邪鬼もいるかもしれません。

もし、ランニング系の人でVFを履いていないとなると、神聖なソーティ信者か、三村教の熱心なタクミユーザー、またはウェーブデュエルネオやメタレーサーの発売を心待ちにしていた人ですね。

陸上選手なら塩尻和也選手、田村和希選手、その辺りになるでしょう。これらは少数派ですが、それはそれで価値があることなので、ナイキ以外の新作について語れる数少ない人なのではないでしょうか。人々が知らないことを知っている人は重宝されますから価値は高いです。胸を張ってください。


12月1日までの公認のトラックレース(中長距離)であなたは何を履きますか?

ちなみに、私は2020年はトラックレースに出場する予定はありませんので、厚底シューズでトラックレースに出れる時代に、ヴェイパーで1回もレースを出ないことになり、自分が5000m14分台を出した高校、大学、社会人時代を同じ条件に戻ることになります(それはそれでなんかスッキリする)。

強いバイアスがかかったこの1,2年間のトラックレースでの結果はもしかしたら、参考記録ぐらいになるかもしれませんね...(皆さんの努力を否定するのではなく....あくまで過去と現在の記録を統計的に見て比較した私の所感です)

引き続きトラックレースで皆さんが履くシューズの動向に注目していきたいと思います。


【関連記事】


サポートをいただける方の存在はとても大きく、それがモチベーションになるので、もっと良い記事を書こうとポジティブになります。