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【本要約】人生の最後に後悔しないために『DIE WITH ZERO』が伝えること【書籍レビュー】

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ビル・パーキンスの『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』は、お金を貯めるだけでなく、それを賢く使い切ることで、豊かで後悔のない人生を送る方法を提案しています。この本は、お金をどう使うかという視点から、人生の価値を最大化する新しい哲学を教えてくれます。

今しかできないことにお金を使う

パーキンスは、私たちが一生懸命稼いだお金をただ貯めるだけでなく、今しかできないことに使うべきだと強調しています。彼は、「お金から最大の価値を引き出すには、健康であることが前提」と述べ、若い頃にしか楽しめない経験や活動に投資することの重要性を説いています。

例えば、20代での旅行やアクティブなレジャー体験は、体力や意欲が減退した後の年齢では同じように楽しむことができません。そのため、若いうちにお金を使って豊かな体験を積むことが、長い目で見たときに最も価値のある使い方となるのです。

思い出作りが人生で最も大切な仕事

パーキンスが強調するもう一つのポイントは、「思い出作りが人生で最も大切な仕事」という考え方です。彼は、人生の終わりにおいて残るものは、物質的な財産ではなく、豊かな思い出であると主張します。

実際、彼の父親が老衰で体力を失ったとき、過去の思い出が詰まった映像を見て涙を流したというエピソードを通じて、思い出の力を強調しています。年を取ってからではなく、若いうちから様々な経験を積み、その思い出を作ることで、人生の最終章を豊かに過ごすことができるのです。

老後のためにお金を貯めすぎない

多くの人は、老後の不安からお金を貯めることに集中しがちですが、パーキンスは「年を取ると意外とお金がかからない」という現実を指摘しています。

実際、アメリカや日本の統計データでも、年齢が高くなるほど貯蓄額が増える傾向にあり、最終的にはお金を使い切れずに亡くなる人が多いのです。彼は、老後のためにお金を蓄えすぎることは、若い頃にしかできない体験を犠牲にする可能性があると警告し、バランスをとりながら計画的にお金を使うことの重要性を説いています。

健康に投資し、時間を買う

パーキンスはまた、健康への投資が人生の質を高める鍵であると述べています。若い頃から健康的な生活を心がけることで、長い間健康でいられるようになり、その結果、人生をより豊かに楽しむことができます。

さらに、彼は中年以降は「お金で時間を買う」ことが重要だと主張します。家事代行サービスや高速道路の利用、ファストパスチケットなど、お金を使って時間を節約し、その時間を自分のやりたいことに使うことで、より充実した人生を送ることができるとしています。

45歳から60歳で資産を取り崩し始める

パーキンスは、45歳から60歳の間に資産を計画的に取り崩し始めることを推奨しています。このタイミングは、まだ体力や健康があり、十分にお金を楽しむことができる時期です。この時期にお金を使い始めることで、死ぬまでにお金を使い切ることができ、後悔のない人生を送ることができます。

タイムバケットを作成し、自分の寿命を意識する

最後に、パーキンスは「タイムバケット」を作成し、自分の寿命を予測して計画的にお金を使うことを提案しています。

タイムバケットとは、人生の各段階でやりたいことをリスト化し、それを実行するための計画を立てる方法です。自分がどれだけ生きるのかを意識することで、お金を最適に使い切ることができ、充実した人生を送ることができます。

まとめ

ビル・パーキンスの『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』は、人生を豊かに生きるためのお金の使い方について、新しい視点を提供してくれる一冊です。今しかできないことにお金を使い、思い出を作り、健康と時間に投資することで、後悔のない人生を送るためのヒントが詰まっています。




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