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10代に読んだ本ともっと読書をすればよかったという後悔

僕はあまり後悔はしない性格だ。過去を振り返らないのではなく、過去に戻ったとしてもどうせ同じだろうというこれ以上ないネガティブな前向きな性格である。そんな僕が小、中学生時代にしておけばよかったと後悔していることがある。それは、読書をしなかったことだ。

読書をしないと賢くなれないと教わったので、読書=勉強のイメージがつき、勉強=嫌いなので、読書=嫌いになってしまった。そのせいで、読書の楽しさに気づいたのは高校生から、僕の読書人生は高校生時代から本格的に始まったと言える。

小中学生時代に本を読まなかったといっても、同級生の平均よりは読んでいた。20歳を迎えたので、僕の読書歴を振り返る。

ここでいう読書は勉強のための読書ではなく、娯楽的な読書であることを補足しておく。

小学生時代

自分のやりたくない遊びが友達間で流行った時などは、無理に参加するのではなく、図書室に通っていた。小学校で休み時間で学校全体が騒がしいなか、静まり返っている図書室は別世界だった。

教室とは違うふかふかの椅子で読んだ本といえば、小学生なら誰しも読んだことあるであろう『かいけつゾロリ』シリーズ。この本は説明不明の名著である。図書室にあったものはすべて読破した。
本屋で『かいけつゾロリのおやじギャグ大百科』を買ってもらってからは、友達にくだらないダジャレを披露しまくっていたのは良い思い出だ。

原ゆたか先生といえば、『おもしろい話』や『こわい話』のシリーズを読んで面白かった記憶もある。

小学4年生から卓球部に入ったので『チーム二人』や『ファイト卓球部』など卓球に関する小説も読んだ。『チーム二人』は小学生の大会にはないダブルスの話だったので、興味深かった。他にも『チーム明日』『チーム未来』など時系列が進んでいくタイプの小説はこのシリーズが初めてだった。

小学生時代に読んだ本で一番面白かった本といえば、『ぼくらの7日間戦争』シリーズだ。図書室の本は単行本がほとんどだったが、このシリーズは文庫本で、かっこよく見えた。当時の僕にとって単行本は子供用で、文庫本は大人っぽいというイメージがあった。このシリーズに手を出した時は大人の階段を登っている感覚があったのを覚えている。

「解放区」と呼ばれる居場所にクラスの男子のほとんどが集まり、大人たちに反抗する話は、読んでいて胸が熱くなった。小説でワクワクしたのはこの本が初めてだ。

内容はほぼ覚えていないが、『ヒックとドラゴン』シリーズも読んだ。タイトルが思い出せなかったが、ドラゴンが出てくる児童書と検索すると一番上に出てきた。何気なく読んでいたこの本は、全世界売上800万部を突破し、映画化までされたらしい。

『ダイナソーパニック』シリーズも何度も借りて読んだ。恐竜のいる世界に迷い込んだ少年二人の冒険小説。ページ上部にパラパラ漫画がついていた。

小説だけでなく、漫画もあげると学研『〇〇のひみつ』シリーズや『サバイバル』シリーズ、伝記などがある。
漫画の伝記は『戦国人物伝 宮本武蔵』が好きで何度も借りては読んでいた。絵柄が見やすく、かっこいい。


小学生時代のまとめ

こうして見ると、小学生の平均的な読書を超えるぐらいは読んでいる。タイトルが思い出せない本を入れるとかなりの冊数になると思う。上にあげた本以外に、『かいけつゾロリ』と出会う前は絵本を読んでいたし、学校の図書室だけでなく、市の図書館にも連れてもらっていた。

今思うと、もう少し背伸びをしてもよかった。学校の図書室には児童書しか置いていないし、図書館も子供用と大人用では本棚が分けられていて、中高生が読むような小説に手を出せる環境ではなかった。

本屋で自分の興味のある本を買って読んでいたら、読書の幅が増えていたかも。もしこの記事を読んでいる人に子供がいれば、お金だけ渡して好きな本を自分で買わせて、買った本に関しては詮索しないほうが良い。親と一緒に買うと、結果的に子供が読みたい本ではなく、親が子供に読ませたい本を購入することになる。


中学生時代

小学生時代は、思いのほか読書をしていた。中学校時代は、部活が忙しかったのとゲームをしていたのでほとんど読書はしていない。中学生の時にもっと本を読んでおけばという後悔は今でも残る。

朝礼後の10分間に読書タイムがあったので、本を読んだのはその時ぐらいだ。小学校時代と変わったのは、本屋で本を買うようになったことだ。

おそらく中学時代ではじめて買ったのは『時間を忘れるほど面白い雑学の本』だったはず。せっかく読むのなら役に立ちそうなものが良いと思いこの本を買ったのを覚えている。残念ながら内容はすべて忘れてしまったので、学んだ雑学は役に立っていない。

1ページに一つの雑学がのっていて、10分の朝読書にはちょうど良かった。


次に読んだのは『事件現場清掃人が行く』で読んで衝撃を受けた。
自殺、孤独死の現場清掃を1500件以上受け持った著者の体験を書いたノンフィクション本。発見される死体は、テレビドラマのようなきれいなものでなく、腐敗が進み激臭を放つ死体から体液や血が出て、床にしみこみ大量のハエやウジが沸いているそうだ。

中学時代に読んで一番面白かったのは北大路公子先生のエッセイだ。近所の本屋で平済みされていた『ぐうたら旅日記 恐山・知床をゆく』のタイトルにひかれて手に取ったのが最初の出会いだった。

「好奇心は身を亡ぼす」という座右も名を持つほどめんどくさがりの著者の日常は読んでいてくすっと笑えるほど面白い。今でも北大路公子先生の本は愛読している。

『生きていてもいいかしら日記』や『私のことはほっといてください』が特におすすめ。

中学時代に読んだのは上にあげた本ぐらいしかない。
ゲームばかりしていたわけではなく、この頃はマンガにはまっていて、毎日のようにブックオフや古本市場で立ち読みをしていた。

中学生時代のまとめ

中学生時代は、漫画をよく読んでいた。そういう意味では読書をしていたと言える。漫画も面白いけど、活字の本も同じくらいに面白いので、中学時代に読むとしたら有名なベストセラー小説、村上春樹『ノルウェイの森』や湊かなえ『告白』などを読めばよかったと今では思う。

これから

高校生時代になると読書数が多くなったので別の記事でまとめる。
20代に入ったのでこれからは、娯楽のための小説だけでなく、学術系の本を読みたい。大学生で時間もあるので、興味はあるけど、難しそうで実生活にも役に立たなそうな本を読みたい。

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