記事一覧
【小説】とある作業通話日和【雨のち虹・その7】
夏も本番。
世間やニュースでは酷暑による警告が出ている中、それでも甲子園や海水浴などと考える人はどういった神経なのか、インドアな僕にはわからない。一歩でも外に出れば、僕はすぐ倒れる。自信がある。こんなことで強がっていてはいけないけど。
「まあいいじゃない。世の中いろんな人がいるよ、きっとね」
「ひょっとしたら暑さ寒さを感じない、ニューヒューマンが紛れてるのかもね」
「虹くんはもっと体を強くし
【雑記】かわいいキーボードで幸せになった話【Varmilo】
ひとめぼれ、しかし値段が高い……買ってもうまく使えるかな?
Varmilo(アミロ)のこちらのキーボードを買ってみました。
値段は20000円ほど……ほぼゲーミングキーボードといってもいいかもしれません。
僕はパソコンでも主にリズムゲームを遊んでいますが、前々からゲーミングキーボードはほしいと思っていました。しかしどれも値段が高い、結局買わないだろうな……とずっと思っていました。
【小説】パートナー2【雨のち虹・その6】
"パートナー"という言葉をどう定義するかは人によるだろう。
少なくともオレは"志を同じくする協力者"と考えてる。
それ以上でも、それ以下でもない。
もしこの定義をオーバーするようなら、それはまた"別の関係性"になるだろう。
虹やレインちゃんとのオフ会を終えてオレが向かうのは光晶公園。彼らには悪いけど、今日オレが光晶町に来た理由はここだ。
パートナーに会う。
夕暮れ、まだ日が明る
【小説】パートナー【雨のち虹・その5】
「リトくんが遊びに来るの?」
日差しも強くなってきた今日この頃、虹くんと一緒にお出かけ。
”一緒”といってもわたし”レイン”は虹くんのスマホの中にいるんだけどね。
スマホの中はいいぞ。冷房暖房いくらでもOK。
それでもって電気代は変わらないんだからやりたい放題だぜ。
「スマホの中の快適さ……こういうときだけはうらやましくなるな」
汗をかきながら歩く虹くん。「それでもって電気代を払うの
【小説】あこがれの先輩【雨のち虹・その4】
「はじめまして。そしてお久しぶりです、虹先生」
編集さんは来た。
"はじめまして"は妥当の言葉であり、そして"お久しぶりです"も間違っていない言葉だった。
僕は編集さん……アキラさんと面識があった。
「まさか……本当にあなただったとは思いませんでした。アキラさん」
通話で何回か編集さんとお話はした。
なので声だけだけど、どことなくアキラさんに似てるな……とは思っていた。
世界は広
【小説】2度も会う日【雨のち虹・その3】
「僕の家に来るってことですか?」
「はい。打ち合わせも兼ねて、いくつかやりたいことがありますので」
自室のパソコン前で通話。
相手は家族でも、友達でもない。
仕事関係の方……というとおおげさに聞こえるかもしれないが、そんな感じ。
「これは虹先生には少し面倒かもしれませんが、今後の予定も含めて制作者のインタビューなども予定しています」
僕はゲームを作ってる。
もともと1人でちまちま作
【小説】ギターと工具と想いと【雨のち虹・その2】
「ごめん虹くん。もうちょっと待ってくれないかな?まじごめんね」
パソコンの通話アプリから聞こえる声は馴染みのあるもの。
ゲームクリエイター(そんな大したものじゃない)である僕は今、同じ制作仲間である彼と話をしている。
「いや、もう締切から1週間くらい経ってるんだけど……」
「ホントごめん!あと3日……いや、1週間くらい待ってくれれば完成させるから!」
「うーん、でもお前、フェイク……」
【小説】やさしい事件【雨のち虹・その1】
『今日の 光晶町は最高気温15℃、花粉もそんなに飛んでない、一日中晴れ。最高の気象設定だね虹くん』
イヤホンから声が聞こえる。
今日はいい天気だ。インドアな僕も「久しぶりに買い物するか」と思ってしまうほど、最高の気象だ。
近くのコンビニではなく片道30分のスーパーを目的地に選んだ。たまたまスーパーは新春セールをしていて、新生活へ思いを馳せる学生や新社会人などに敬意を与えてる。僕は新人ではな
【小説】ファンタジーの筋書き【雨のち虹・その0】
想像して……
創造して……
ここはファンタジーの世界。
人類と魔族が混在し、剣と魔法が存在し、世界の理が顕在する舞台。
今、世界は“魔王“に支配されようとしている。魔王の圧倒的な力の前に、世界は混沌に満ちようとしていた。
そこへ現れたのは、神の恩恵を授かった“勇者”だった。
そしてこの時、この場所で勇者と魔王は戦いの火種を切った。
「勇者よ、お前に見せたいものがある」
魔王は
はじめまして、小説書きたい絵描きです。
こんばんは。今は夜の22時。こたつに入りながらタブレットでこの文章を書いています。
自己紹介…といっても薄い人間ですが少しばかりお付き合いください。
名前は「ししく」といいます。ランダムメーカーで決めた名前なので由来はありませんが、周りから親しく呼ばれるので好きな名前です。
創作への第一歩としては「ゲーム制作」を高校時代に始め、活動的にその界隈でいろんなことに手をつけました。良いこと