マガジンのカバー画像

私はいつもすこしかなしい

19
かなしいのはきっと 誰かのことをとても好きだから
運営しているクリエイター

#日記

人間を年齢でわけないで

人間を年齢でわけないで

私は誰かからみれば年上で、誰かから見れば年下です。

もがいている年上で年下です。

このところ、インディペンデントメディア、Webマガジン、動画メディア、いろんなツールを駆使して枠にとらわれない20代のひとたちが中心になって運営するメディアがとても素敵で勉強させていただいている。

私は彼らからすると年上なんだけれど、
今ももがいている最中で、まだ何者にもなれていない。

けれど諦めてもいない。

もっとみる

ある夜

その夜、私はこの世界の設定を忘れてしまいそうになっていた。

私が生きている世界の重力や時間や正義や痛みやあらゆる設定をだ。

現実味が遠いところにいる。

コーヒーを飲みすぎたせいかと思いながら、鏡をみてみる。

こちらをみているのは女だろうか?

それとも目のある犬だろうか?

足の裏がとても冷たいようだけど、足の指が5本あることは不思議なままだった。

この世界が成り立っている姿は、もしかす

もっとみる
編集者として働くこと

編集者として働くこと

編集者には、人間が十人十色である以上に過激な個性がある。

私は今働いているカルチャー誌で働く前、ジャーナリズム誌でほとんど教育されずに編集者としての経歴をスタートさせた。
かれこれ10年近く前のことだ。

見よう見まねとさえ言えない手探り状態でいろんな人に失礼なことをしたと思う。

ある作家さんには、編集長からの修正依頼を自分で噛み砕くこともしないでそのまま伝えて、

「こちらは書くことで食って

もっとみる
私がPMSでパートナーから笑顔をうばってしまったお話

私がPMSでパートナーから笑顔をうばってしまったお話

自分にPMS(月経前症候群)の症状があることに、気がついていない人って、けっこういるんじゃないかなって思う。

日本では、生理っていうテーマはあんまりオープンに話されないし、学校の授業でだって、男女別にやっていたり、PMSにいたっては授業では触れらていた記憶すらない。生理や生理にまつわる体調の変化について、生きた知識を得る機会がなんかあんまりなかったなと思う。

勉強する機会がなかったから、っ

もっとみる
老いについて

老いについて

私は食いしばりがひどくて、歯の根元が波にうたれた岩みたいに欠けるくさび状欠損になっている。
目も近視で、耳も鼻もアレルギーで万年かゆいし鼻水が止まらない。
肩こりもひどくて、仕事中不気味に肩甲骨を回しては首をバキボキ鳴らす。
PMSがひどくて、この前卵巣腫瘍が見つかった。

それでも自分は健康だと思うし、思い切り身体を動かすと幸せだと感じる。

最近、老いとは何かをよく考える。

ひとつ歳下のパー

もっとみる
大人になるということ

大人になるということ

朝起きるといつも自分に

「私はどうなりたい?」

「私はなにが好き?」

そうたずねている。

毎日毎日訊いてみているが、具体的な返事はかえってこない。

これまでに4回以上転職し、旅行代理店→人材コーディネーター→雑誌編集と経験を積んだけれど、私がなりたい自分というのは、どうやら職業という要素に左右されるばかりではないようだ。

生まれて物心つくまで、いや、成人してしばらくするまで、自分がどう

もっとみる