人生に疲れた私が「考えても、しゃあない」と教わった夜
逃れようのない虚しさがあった。
孤独と言えば孤独だったし、不幸と言えば不幸だったが、真っ当なそれとは呼べそうもなかった。つまりは衣食住が満たされていて、わりかし好きなように生きていて、なにが不満なのだと怒号を浴びそうだった。だれに、かはわからない。「贅沢者」「強欲」とだれかに言われそうだった。それがまた劣等感を加速させていく。自分はどこまでいっても幸せになれない。そう思うとほとほと嫌になった。
しにたい、軽くそう思っていたけれど、今日も腹は減るし性欲はあるし本能では「生き