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「風俗嬢」というレッテルでnoteを書く理由


祝!100フォロワー!わー!


3月から始めたnoteも、ついに大台に乗りました。

とにもかくにも、いつも読んでくださっている皆さまへ。ありがとうございます。お辞儀してます。今パソコンの前で私はお辞儀してます。ひとりで。


100という数字は、他の人から見たら取るに足らない些細なことかもしれません。でも、私がなぜこんなに喜んでいるか・・・!ちょっとだけ書かせてください。おねがい、ちょっとだけ。先っちょだけ。えへ。


noteを始めた頃は月に30本近く記事を上げていて、本当にありがたいことに開始1カ月ほどで50人の方々にフォローして頂くことができました。とってもとっても嬉しかった。「50の次は100だ!」なんて、強欲で単純な私はそんな風に思っていたのです。

近頃はスローペースな更新が続き、毎日の更新が大切だとわかってはいても、なかなか書けない時間も増えていきました。しかも おもしろい記事が書けない。納得いかない記事を毎日更新し続けるか、納得いく記事が完成できるまで更新しないか、これは未だに悩みのタネです。そうこうしているうちに仕事が繁忙期に突入し、うんにゃらかんにゃら以下、言い訳。


おもしろい記事が書けないなら読む人が減るのは当然です。おもしろい記事を書いたって、読む人が増えるなんて言いきれないのに。


増えては減る、減っては増える、じわじわと思わせぶりな態度を取りながらも簡単には振り向いてくれない。それが私にとっての「100」という数字でした。去っていく読者さまに時に涙しながら手を振り、新たに出会った読者さまに常に喜びながら手を上げ、山あり谷あり ここまでやってこれました。

ゼロからのスタートでした。有名人でもないし、Twitterだってほとんど更新しないし、相互フォローも1人だけだし、ぺたぺた♡つけたりできる性格でもない。夜な夜な一人で書いてきました。私は本当にただ書いているだけでした。

こんな私のnoteを読んでくださって、本当にありがとうございます。


今日は皆さまに感謝の気持ちを込めて、そして自分の中のひとつの節目として、ちょっぴり原点回帰。「私がなぜこのnoteを書いているのか」を綴ってみます。



私のnoteの主軸は「風俗」です。
学生時代にやっていた風俗嬢という仕事、それがこのnoteのど真ん中にあります。

「風俗」という題材で書き続けることには理由があります。


私はこれまでの人生の中で、特別ななにかを成し遂げたことがありませんでした。いや、特別ななにかを「持っていない」と言った方が正しいかもしれない。専門的な知識を持っているわけでもなく、なにかに特化した才能を持っているわけでもない。だれにでもできる経歴を経て、だれとでも代われる仕事をして、週末には映画と音楽と明日の夕飯のことを考える、少しばかりインドア思考なふつーの26歳です。(現在進行形)

そんな私は「3月」という春の空気にヤられてしまって、これまでより少しだけ深く人生について考えるようになりました。(この時考えていたことを書いたのが、私のnote史上No.1の♡数をたたき出した「もっとわがままに生きていい」という記事です。)

26年という今まで生きてきた長さを思い返し、X年という今後生きていく時間を想い浮かべ、花粉症による鼻水をずるずると啜りながら、やっぱ啜るのはやめてティッシュにくるんで捨ててしまお、って思いました。

私の体にいらない鼻水は捨てる。私の体に「いる」ものは啜る。いや、「ほしい」ものを私は啜る。そもそも私はそういう自分だった。欲しいものを欲しいと言い、欲しくないものはじゃんじゃん捨てる。それが風俗嬢をしていた頃の自分そのものだったんですね。


そんなわけで「書く」ということを始めました。noteを始める前も、安いルーズリーフやiPhoneのメモ帳にびっしり言葉を綴ることはありました。でもそれは「書いて」いたわけではない、今ならそんな風に思う。今までは自分ひとりでやっていたことを、だれかに見てもらう。それが私にとっての「書く」ということでした。人に読んでもらうことで、初めて私の「書く」は完結したし、同時に開始したのでした。

「書く」なら おもしろいことを書きたい。ここで言う「おもしろさ」とはユーモア的なものではなくて、「人が興味をそそる」こと。

そこで目をつけたのが自分の過去でした。

風俗嬢としてお金を稼ぎ、男性から金銭やら贈り物をもらい、さんざん遊びまわった10代。もらうお金が増えれば増えるほど、「商品」としての自分に虚しさと優越感を抱えた日々。そんな過去を隠しながら、昼の世界で何食わぬ顔して仕事をしている現在の私。

現役風俗嬢や現役キャバ嬢のSNSはよく見かけるけれど、「辞めたあと」の人生を覗けるツールはなかなかない。

それはほとんどの人が過去を忘れたいからかもしれないし、「今」の妨げになる可能性がある経験を発信できないからかもしれない。


たとえば趣味である映画鑑賞を主軸とした記事を書いていたのなら、私のnoteはここまでたくさんの人に読んでもらえることはなかったでしょう。

そうです。言ってしまえば、単純に競争率の話です。

書くなら「おもしろいこと」を。
おもしろいことを書くなら「たくさんの人に」。

映画感想レビューなんて山ほど溢れてる。1本の映画についてネット上で語る人が1万人居たとして、私はその中でどれほどの存在感を出せるのだろう。私にとって「書く」ことが「読まれる」ことなら、読まれないと意味がない。だから私は「風俗嬢」という、ほとんどの人が「隠したい」過去をわざと選んだ。映画カテゴリのライターが1万人なら、風俗カテゴリのライターは千単位、まして「女性」という枠組みなら百単位かもしれなかったから。


なーんの取り柄もない自分が、唯一「稀有」だったもの。それが「風俗嬢」という経験だったのです。私はここに希少価値を見出して、過去を書くことに決めました。


しかも「性」という題材は ほとんどの人に共通するものだ、と考えていたからです。「エロ」に可能性を感じたから、とも言える。


みんなムッツリスケベ心というか、当事者にはならないけど覗いてみたい好奇心って絶対あるじゃないですか。それが「風俗」というカテゴリーかは人それぞれなんだけど、「覗き見」カテゴリにもなれるんじゃないかなと思って。


いざnoteを始めたら、私はこんなにも思っていたことがあったんだと気付かされました。

今まで誰にも話せなかった。隠したくて隠していたわけではないのです。隠さないと表社会では生きていけない。だから話せなかった。

本当は風俗という仕事で学んだことをだれかに言いたかった。職場の尊敬する先輩にも、大切な家族にも。私にとって「風俗嬢」は過程だった。でも過程のせいで、大事な結論すら話せない。人の思考って、過程なしに結論だけ言うとおかしくなっちゃうんですよ。

だからマグマのように溢れる自分の思いみたいなものを、noteで書き殴って、最初のうちは溢れるままの疾走感が記事に出てます。今読み返すと、ああ、熱くなって書いたんだな、って自分でも思います。笑


風俗って「裏社会」扱いで、もちろん私もそう思っています。裏だからおもしろいし、ロマンがあるし、人をわくわくさせて、平気な顔で人を壊しちゃう。でも「裏」から「表」に来た私は、対極のような表裏に繋がりを感じることがあります。裏で手に入れたものを表で応用することができるし、表で培ったことを裏で生かすこともできる。


私のnoteは夜職出身者の方が読んでくださることが多くて、すごく嬉しい。でも全く違うジャンルのnoteを書いている方がフォローしてくれたり、読んでくれたりすると、それもすごく嬉しい。

私が書いている「風俗」とか「エロ」とか「性」って、特定の人だけを対象にしているものではないから、そのへんはいつも言葉なんかに気を付けながら書いています。

「下ネタだから」「風俗だから」そんな理由で読むのをやめてほしくないなって思うから。


とは言え、私が風俗嬢をしていたのは5年も前の話です。「今」の風俗業界を知らないのだから、書けることなんて限られている。過去のストックは無限じゃない。ネタ切れにヒヤヒヤする夜もありました。そんな時は「書きたいことを書こう」と思って、ミニマリストとか音楽とか、エロに全く関係のない【とにかく好きなもの】を綴っていました。(この時に書いたのが「準ミニマリストの考え方と持ち物リスト」。note公式・カテゴリ別の♡数が1位になったりもして、現在も私のnoteでは閲覧数No.1の記事です。)

エロに関係のないことを書くうちに、もう一つのnoteで書けば?と言われたこともありました。やってみようとしたこともありました。でも、結局全部繋がっていることに気づいてしまったのです。

私が生き方とか考え方的な記事を書いた時、もとを掘ってくと全部風俗やってたことに繋がっちゃう。誰だって、これまでの経験が点と点、ひとつの線で繋がるように、自分の中では避けられない過去。だから風俗抜きには書けない。それが、私が「風俗嬢」というレッテルでnoteを書き続ける理由です。


最近ではあまり「エロ」に固執しすぎず、現在のお仕事や働き方について書くことも増えました。今もnoteの主軸、というか私の原点は変わらず「風俗」だけど、今後はあまりカテゴリに縛られず、自分が書きたいことを書いていけたらなと思います。

繰り返しになるけれど、私にとって「書く」ことは「読んでもらう」ことでした。退屈で仕方ない夜の暇つぶしに、仕事へ行きたくない朝の現実逃避に、ああもういやだ!ってなっちゃう昼に。どうかあなたのそばに私のnoteがありますように。いや、そんな願いは傲慢です。ただ読んでくれてありがとう。ほんとうにほんとうにありがとう。今日言いたいことはそれだけなのでした。

これからも暇つぶしに、覗きにきてもらえるととっても嬉しいです。毎日暑いので、どうかみなさん、お体には気を付けて。人それぞれたくさんの荷物を抱えながらも、幸せな夏になりますように。心より願いをこめて。

ましゅまろすみれでした。2020.8.15



▶最後に、これまでの記事ランキングを発表~~。

閲覧数 _views

1 / 準ミニマリストの考え方と持ち物リスト 2020.4.22up

2 / JKがおしっこを売り飛ばした話 2020.3.28up

3 / 私が風俗から学んだ5つのこと 2020.4.18up

 ♡ _number of likes

1 / もっとわがままに生きていい 2020.5.28up

2 / 落ち込んだ時に正論はいらない 2020.8.15up

3 / 生まれ変わっても風俗嬢になりますか? 2020.6.19up

迷ったらコチラ _my recommend

1 / 風俗嬢の収入を捨てて会社員になった理由 2020.4.2up

2 / 「かわいい」を正義とするのは周囲か自分自身か 2020.5.1up

3 / セックスに愛は必要か 2020.5.25up


大好物のマシュマロを買うお金にします。