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どうやら11月のようです


気が付いたら11月になっていた。

年末年始休暇を待ちわびていたはずなのに、いざその時が近づくと「今年もあと2ヵ月」という事実に、なんとなく焦ってしまうというか、なんとなく怖気づいてしまうというか、なんとなく時の流れに抗いたくなるというか。

今これを書いている喫茶店のWi-Fiの調子がすこぶる悪いこととか、この1年よく風邪を引いたこととか、クローゼットから少々湿気くさい厚手のコートを引っ張り出す煩わしさとか、生きているだけで色々あるのだ。ええ、色々。

でもWi-Fiの調子が悪かろうがこの喫茶店のサンドイッチはおいしいから不便さなど帳消しだし、風邪を引いても治るのだからなーんにも怖くなんかないし、久しぶりに着る気に入りのコートはやっぱりかわいい。だから人生はこうやってプラスマイナスゼロで進んでいくのね、と思ったり思わなかったり、色々だ。

今年の漢字は「禍」とかになるのかしら、と思って、そういえば「禍」って2020年はよく使ったけれど、普段はなかなか書くこともない漢字だし、ネのとこにちっちゃい点はいらないのだね、と知って、意味を調べてみた。

【禍】予期していなかった災難や不幸、厄などを意味する語。音読みでは「か」、訓読みでは「わざわい」「まが」と読む。禍の対義語、反対語は「福」である。

えっ。「禍」の対義語って「福」なの!

というのが今日一番の発見でした。生徒が提出物の入ったカバンを家の玄関に忘れてきてしまったことよりも。(私は普段学校の先生をやっております。この時期の学校において、「提出物」というのは信じられないほどの価値を持つシロモノです。)

・・・ここまで書いたところで喫茶店のサンドイッチが到着しましたが、中のカツが信じられないほど焦げていたので今日はプラスマイナスマイナスです。

またどこかでやってくるプラスを待ちわびながら、私は今日も寒さに凍えたり教鞭をとったり文章を書いたりして過ごすのでした。

大好物のマシュマロを買うお金にします。