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「生きのびるための事務」から得た、「人生の神秘の味わいかた」クリエィティブ考vol.1



まだまだJさんのクリエイティブ考はとまらないのだ、、

前回記事を書きながら、注文していた坂口恭平氏の「生きのびるための事務」が届いたので読んでいた。
noteで公開されている原作記事も読んだし、POPEYE Webの漫画連載も読んだ。それでも紙の本で読むのは楽しい、嬉しい。

まずは本の簡単な紹介をしよう。


今や物語に随筆に料理本と多岐にわたる著書40冊という作家であり、曲を作り演奏し自ら歌い音源を発表しライブをし、毎日パステル画を描きギャラリを営み、セーターを編み裂き織りを織り、ガラスを吹き陶芸をし畑で作物を育て、Xやyoutubeで作家としての活動と垣根なく私生活をも公開し、新政府総理大臣であり、いのっちの電話相談員である(あと何かあったっけ?いやまだまだありそうだ)坂口恭平氏が、
大学を卒業したばかりで就職せず、あてもなく夢想しぶらぶらしてた頃に出会った「ジム」という友人から「生きのびるための事務」を伝授してもらうという
スーパー事務アドベンチャー小説を原作に、道草晴子氏が漫画を描いて作品にしてくれたスーパー事務アドベンチャーコミックブックなのである。


全然簡単に紹介できなかった 爆

坂口恭平氏の活動からして一言で言い表せないうえに、「新政府総理大臣」とか「いのっちの電話相談員」という難解な用語が入ってきて

ほんで、スーパー事務アドベンチャーって何よ?

と思ったあなたは!
もう観念して読みましょう。。


40代目前の子ども2人持つ課題多き主婦として?
いやただワタシにとって、この「生きのびるための事務」という作品、いや坂口恭平氏の存在から得たクリエィティビティ
すなわちワタクシが掲げるところの「人生の神秘を味わい尽くすための柔らかなまなざし」
を、しっかりと反芻するために記事にしてゆきたいと思います。よろしくお願いいたします。



坂口恭平氏のことは文筆家、画家、音楽活動など多岐にわたる活動をするアーティスト、と言えば簡単に紹介できたのかなーと今気づいたが、でもやっぱしそうやって簡単にまとめたくない気持ちが働くのだ。
ワタシはこの人と同じ時代に生きることができてとても嬉しいのです。

文を書くこと、絵を描くこと、音楽も編み物も料理も工芸も畑もSNSも、
全て「双極性障害」いわゆる「躁鬱病」を患う坂口氏が、鬱に入り今にも死にそうなほどに苦しくなっても、それでもなんとかどうにか生きていくために自分で処方した「自分の薬」なのである。

ワタシは躁鬱病と診断を受けたわけではないが、なんちゅーかホルモンの奴隷というか、浮き沈みが激しい人間で、心療内科に通ったことはあるしもしかすっと診る医者が診れば躁鬱病なのかもしれんし、HSPぽいと思えばそうだし、婦人科にかかれば月経前症候群と診断されるかもしれないし。
ただまあとにかく気分の波がある人です。

ここからまた昔のことをほじくり返そうとしてゲンナリしてきたので打った文字を消す。この、ゲンナリしてるのにほじくり返そうとしてしまう心境はなんなのか。でもゲンナリに気づいてやめれるようになったワタシいい感じ。

違う違う、坂口氏の話をしたいのですよ。彼は自分の生きづらさを楽にする方法を探求し、その探求の内容全てを悩めるワタシタチに公開してくれている人間なのだ。

ここで氏を語るうえで絶対にはずせない「いのっちの電話相談員」についても紹介させていただきたい。

行政がやってる自殺防止対策「いのちの電話」それが全然必要な人間につながらない。だから自分の私的電話番号「090-8106-4666」を「死にたくなったら電話して」と、インターネットや著作に公開しているのだ。震災と原発事故があった翌年2012年から10年以上、今でも毎日「死にたい人からの電話」に出続けている。

そうやって人の苦しみや悩みを聞き続けることが、もちろんそれで救われる人のためにもなっているだろうが、自分自身の薬をあみだす探求の大いなる柱になっているようである。

心理学の大家アドラーも「人間の悩みは全て対人関係の悩みに集約される」と言っているが、坂口氏もいのっちの電話活動においての経験で「その人特有の悩みなんてものはない、みんな同じようなことで悩んでいる」ということを感じているようだ。悩みの大元である不安や恐怖の根本として。

これは自身も何度も死にたさの淵を歩き、そして死にたい人の話を聞き続ける坂口氏と、市井の人々と語り合い心理の探求を続けたアドラーが見つけたものであり、その感覚を著作で学ばせてもらい、ワタシ自身も今ではそう思える。そしてその心持ちはとても楽になる。

坂口氏は、ケアとセラピーと社会と環境のアーティストでもあるんだね。アートやクリエイティブという言葉が包括するものがワタシの中でどんどんと広がっていく。



ありゃありゃ、また遠回りしてしまった!
が!今日紹介したい「生きのびるための事務」は

文を書いたり絵を描いたり音楽したり
好きなコトやりたいコトだけを好きなだけ好きな時にやって、
それでいて思い描くだけの収入を得て、鬱になっても死なずになんとか過ごし明けたらまたゴキゲンに生きていく、この社会で坂口恭平がただ生きのびるための「事務」という薬。あらゆる人間に用いることができる処方箋の大公開なんじゃん!


やっと本の内容に入っていくここで2000字超える。。が、うまい文章を書こうとするよりも好きなように頭の中のことを書く、というのも坂口氏に学んだことである。自分もそんな読み物が好きなので、好きなように書くために巷にあるセオリーは無視する。そうすると書くことがめちゃ楽しく身近になった。

すぐ話が逸れる!だからして!

「この《事務》とは、《創造行為》つまり《仕事》と別個の作業ではありません。」「大切なのは《事務》こそが創造的な仕事を支える原点だということです。」

『生きのびる事務』はじめに「ジムとの出会い」より


そう、本のはじまりに出てくるこの一節がすでに、ワタシのクリエィティブ考を刺激するわけです。
クリエイティブを支える原点行為が「事務」。ワタシの掲げる神秘を味わいつくす「まなざし」とは似ても似つかぬ言葉であるじゃん。
いや!クリエイティブを支える原点が事務、というこれが超クリエイティブなまなざしじゃん。と気づきがある。


だが、、ジムが言うには、事務において重要な2つのことは「スケジュール管理」と「お金の管理」である、と。
ワタシにとって、事務といやぁそういうことを指すと聞いたことあるし苦手で頭の痛い作業だと感じている、、その2つだとう、、。

ワタシの抗う気持ちを見透かすようにジムは声をかけてくれます。

「素直にならなければ何事もなしとげられないよ」「素直であればあるほど、計画以上の楽しいことが起きます」

『生きのびる事務』第一講「事務は<量>を整える」より


はい。まずは自分が一ヵ月生きてゆくために必要なお金の<量>を知る、書きだすという事務から素直にはじめます。
主婦ですから、一応ワタシもこういった事をを試みたことはありますよ。
しかしとても苦手な苦しい作業でした。
でもジムのおしえてくれる事務は
家計簿も必要ない、事務の時間ばかりとられて大切な<人生の仕事>が疎かになることは好ましくない、と言ってくれたので、
ワタシは、もっともっと楽~に、
とことん気楽さを持って、
気軽に、楽しく、自分のお金の事を考えて、書きだしてみたのです。



、、、そうしてみたら、、ものすごい発見が、、あったのであります、、




と、ここで3000文字を超えましたので、この「生きのびるための事務」のワタシなりの研究は、ちょっと続けて書いていく事にしたくなりましたので、します!
X まわりでは「在野の坂口恭平研究家」という謎の肩書の人たちが出没していますので、ワタシもその名乗りをあげてみたいので、研究します!

「生きのびるための事務」の研究を発表し合うメンバーシップとかやりたすぎてきた。どうしよう。
もともとのこのnoteアカウントでやろうとしていた、「我が子が通う森のようちえん『すぎぼっくり』のサポートサブスク」というメンバーシップも実現していないのに♡



最後に、本文とは全く関係ない、こともないね!クリエイティブ考だから!撮り溜まったすぎぼっくりの子どもたちのクリエイティブな姿もついでといっちゃあなんだけど、ぜひに見て帰ってくださいな!!!


炭黒クリエイティブ!
気持ちよければどこでも寝そべるクリエイティブ!
えんちょー苔むすクリエイティブ!
 アイヌ伝承文化に触れるクリエイティブ!
顔で奏でるクリエイティブ!
青竹ごりごりクリエイティブ!
手作り竹ブランコクリエイティブ!




ここまでお読みいただきありがとうございました!ぜひまた遊びに来て下さい!レッツくりえいてぃぶ!!

ワタシの「生きのびるための事務」研究第2弾
でけました↓↓↓


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