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変かなわたし

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2019年6月の記事一覧

辿り着く

どちらにしようか迷っている。

決めるか決めないか、
妥当か妥当ではないか。

心の奥底の
心の声に辿り着けていないのだ。

自分に素直で、正直でなければ
聞こえてこない本当の気持ち。

感情に揺れ動かされて、ではなく、
目先の利益に左右されるのでもなく、

周りの目、
常識の一部、

植え付けられた概念や
洗脳された価値基準からではなく、

自分にとっての 快不快
心地良いのか悪いのか、

自分

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いつか見た夢

理想通り、
夢見た通りの未来が広がって行けばいいけれど、

未来が現実になって行く毎日の
瞬時瞬時に起こる事実が

いつの間にかかけ離れた
遠い異世界で展開して行く

現実 と言われる生活に取り込まれて行く。

あの頃は とか
夢と現実は とか言い出すと

それは もう
とっくに諦めた
自分とはもう無関係の幻想に過ぎなかった と

自分に言い聞かせ
思い込ませる 言い訳を言い始める。

あまりにも

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同等の

生きる力と死ぬ力は
同じ一つのエネルギーの
表出の違いの事であるらしい。

上昇と下降
拡散と収縮

生きようとする、生きたいと思う。
死のうとする、死にたいと思う気持ちの

根っこが一つに繋がっているのなら
望むものは同じ

感じる事は同じ。

美しいと
哀しいと

苦しいと
寂しいと

同じ様に感じ
反対の方向に傾いて行く。

だから 死のうとする力

だから生きようとする力

「どうせ 死ぬ

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自己主張

弱気になってはいけない時がある。

こちらの正当性を主張しないといけない時がある。

確信を持って自らの意見を語る時。
確信を持って事の成否に線引きをする時。

確信を持つ根拠
自分の正しさを信じる時

初めて勇気と云う
燃え上がる 炎のエネルギーが点火されるのだろう。

唯の勘ではなく
言葉に依って組み立てられた
言葉の集積を

表現し伝えていかなければならない。

相手に理解されるまで。
誤解

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幸せに

弱さを武器にして相手を支配しようとする。

身体の弱さ、経済的に、
或いは 生活の困難さ等を理由に、

ほっとけない、人の心理状態を利用して、
もしくは 悪用して、

自分に愛を、
自分に貴方の総てを
捧げる事を、
暗黙のうちに強要する。

自己中心の世界。
依存の象徴。

自立するには愛する事だ。

自分を手放し、愛する事だ。

自立する事に恐怖を感じ、
依存を手放す事に不安を感じ、

何時まで

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変な日

今日は変な日

朝から、話好きの小母様から電話が掛かって来る

出掛けようと思っても、
帰って来て慌てない様に、

準備しておく事は沢山ある。

そんな時に話掛けられて
とんでもない話題を持ち込まれる。

素っ気無く、つっけんどんにならない様な顔をして、
何とか家を出る事が出来たら、

走り回って、駆け足で、
一つ一つ用件をこなして行く事に賢明だ。

頭の中は目まぐるしく(自分なりに)
回転してい

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冷凍庫

朝から台所仕事をしている。

漬けたり、煮詰めたり、
保存出来るものを主体に

何種類も出来るだけ作っておく。

ほんの何十年か前までは
毎日朝から 一日の殆どが
食べる事に関わっていた

電化のお陰で、システムの変化で
「ゆとり」と云う空白時間が創れるようになった

台所から公共の場へ、
嫁姑の家族のみの場から
無差別の地域住民に

或いは 国境を越えて
地球家族に。

大容量の冷凍庫があれば

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こんな所に

こんな所に



脇目も振らず巣作りしている。

本能だろか?

その本能ってなんだろか?

「生きる」と云う事から生まれ
「生きる」と云う事に繋がっているのなら、

其れは総て
「愛」から生まれた
と 云うものなんだろか?

何故だか

自分の「好き」を知っている。
心地よさも快適も、

安らぐ香り、元気色も

空を見上げる 陽だまりの切り株も
風に揺れる草の茂みも、

だからだろうか?

より強く、其処から私を引き離そうとする。

阻止し 混乱させ 切り離し
思い出す事も、近寄る事も困難になり

その内 記憶にも「無かった事」になりそうな
そんなエネルギーが押し寄せて来る。

繰り返し繰り返し
倒そうとでもしているかのように

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取敢えず

朝起きてご飯の準備
お弁当詰めて、皆を起こし、
出かける準備のお手伝い。

取敢えず 何事も無く
嵐が去って ほっとする

取敢えず いつもの通り
家事をこなし

外来者にも対応し

取敢えず お昼の用意をして
ほっと 空を見上げる。

取敢えず 夕飯の準備。

買い物は?
支払い、振込み、雑事の処理は?

取敢えず

取敢えず

しっかりと確実に
ぴったりと来る瞬間も 感覚も

吹き飛ばされて、

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変わったのは

家路が妙に暗く遠く、
足取り段々重くなって、

灯っている明かり
暗闇に浮き上がる
明かりの灯る家が

辛く 白々しく
感じられて
思われて、

家の前を通り過ぎ
あたりをふらふら迂回して

舞い戻って門を開け、
玄関の扉をそっと開けてみる。

いつもの団欒。

笑い声や話し声。
TVや食事する、かちゃかちゃ食器の触れ合う音や、
くつくつお鍋の湯気立つ匂い。

ほっとして、安心して、
あったかく、

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紫陽花

雨の煙る靄の向こうに

ほんのりと 薄桃色の
紫陽花の ひとかたまり。

路地 路地に
桃 紫 青 緑

暗い空から落ちて来る
冷たい雨の滴から

洗われ 踊り 歌うたい

重く 沈む 無口な影に

ほんのりと
ほんのりと

灯りをともし
微笑みともし

うつむいた 顔を上げて
「見てね」「見てね」「私を見てね」と

顔を上げて 
顔を上げて

空を
その向こうの日の光までも

真空のトンネルを

透明な 金属音を立てて
真空の 光のトンネルに滑り込んで行く。

トンネルの外では 風が逆方向に飛び去って行く。

人の声も 姿も形も、
遠い 過ぎ去った
過去の記憶の中に 押し込まれて行く。

スピードはどんどん加速する。

叫び声も 悲鳴も 鼓笛の音も
ムンクの叫びの火に燃やされる。

頼り無い さいはての
割れた 氷の 海の 向こうに

トンネルは続き 
出口を望み

緩やかに 落下する

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探し物

探し物をしています。

明日を花咲かせる種はどれか
夢みる種も、光の種も、

探し物をしています。

実の生る花を付けるのか
香りの花を咲かすのか、

探し物をしています。

貴方と私の、
君と僕の、

今日と明日と未来へ続く、
ベールの向こうに吹く風の、
微かな大気の浪の音を。