彼とわたしのー13ー
そうして始まった新たな生活パターンは、サラリーマン家庭に育った私には異質なもので、
四六時中パートナーが同じ時間帯の中にいると云った閉塞感に暫く馴染む事は出来ませんでした。
それでも兎に角始めたからには、何とか生活出来る様にならなければならない。
彼は言い出した責任感もあってか、「売れる作品」を研究し始め、手探りで造りながら、
私も一緒に店を探し回り、話をつけては店に卸す。と云ったサイクルを作り、また新たに店を探すと云った、次々とやって来る課題をこなして行くことに、やっとの