すがっちん

すがっちんは、別名じいじ丸。ごく稀に4歳の柊ちゃんに「じいじ丸」と呼ばれて喜んでいます…

すがっちん

すがっちんは、別名じいじ丸。ごく稀に4歳の柊ちゃんに「じいじ丸」と呼ばれて喜んでいます。時代劇のキャラみたいだし、どこか遠くの国に行ってしまう船みたいだから。2020年から日記を綴りはじめて、おもしろい話があるので、ここに残しておこうと思ったわけです。基本的には、ほっこり系です。

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最近の記事

ちょっと涙が出てくる。

朝起きて、じいじ丸と柊ちゃんはベッドのうえでポケモンで遊んでいた。途中で、カメックスをこぶしのなかに隠して、当てっこする遊びをはじめた。2度ほど、柊ちゃんが答えを外したときだった。 「ママに会えないと、ちょっと涙が出てくる。負けると、ちょっと涙が出てくる」と柊ちゃん。今回、じいじ丸が柊ちゃんを迎えに行ったときに、ママがたくさん遊んでくれたので「ママともっといたかった」と言いながら、じいじ丸の家に来たので、涙が出そうになってそのことを思い出したらしい。「涙が出そうなときは、泣

    • カメックス、ゲットだぜ。

      おじさんであるガクちゃんはゲーム好き。そのガクちゃんにポケモンGOを教えてもらってから、柊ちゃんはポケモン好きに火がついて、山火事状態。ほとんどの話がポケモンだし、買ってほしいのはモンコレ。確かに、モンコレはかわいいので、ついつい、じいじ丸も個人的に集めてしまう。 おととい、柊とガクちゃんが、カメックスの話をしていた。「カメックスはほしいよねー」「ヤマダ電機で、売り切れなんだよねー」。31歳と4歳の会話だ。じいじ丸としては、自分の経験から、4歳でゲームの沼にハマると良くない

      • 歯みがきが嫌いな4歳児

        歯みがきが嫌いな4歳児、それが柊ちゃんだ。3歳の時かな。定番だろうと思い、メロンの歯みがきペーストを買ってきた。「なんかやだー」と柊。しょうがないので、じいじ丸のお家では、なにもつけずに磨いていた。あるとき歯医者さんでオレンジ味の子ども向け歯みがきペーストを見つけた。「お姉さん、これ、珍しくないですか」と聞くと「そうなんですよ、あとひとつです」‥‥。「ください(°_°)」。でも、それはメロンよりよくないらしい。 それから一年くらいして、柊ちゃんの家に行くと、いちご味のペース

        • なんでまん

          なんで?が多すぎて、じいじ丸の脳がへとへとです。なんで、月の形が変わるの、なんで、エスカレーターは動くの。なんで、くら寿司は入れないの。難しいのから、答えがないものまで。 でも、ここで答えていかないと、柊ちゃんの好奇心がしぼんでいくはずなので、がんばって答えるんだけど、終わりのない旅。それに4歳児にわかるように伝えるのが難しい。エスカレーターの件は、きかいのしくみ図鑑を買ったんだが、もう図鑑が届いたころには、柊ちゃんのなんで?は終わっていた。だって、柊ちゃんは瞬間を生きてい

        ちょっと涙が出てくる。

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        • 岸田奈美
          0本

        記事

          そんな感じの今日の午前中。

          だいたい、じいじ丸が早起きで目覚めると、柊ちゃんは熟睡だ。小さないびきの音がする。ぐーぐーぐー。しばらくすると静かになる。すーすーすー。気づくと、タオルケットが柊ちゃんの体に巻きついている。寝ながらゴロゴロするから、巻きつくんだ。大蛇の遊びをするから巻きつくんだ。とにかく、そのまきつきを外してあげる。それでも、まだ寝てる。 一時間半くらいして、背中越しに音がする。柊ちゃんが起きた。いきなり、パジャマの下とパンツを脱ぐ。「どうしたの?」と聞くと「脱ぎたい気分なの。悪かった?」

          そんな感じの今日の午前中。

          柊ちゃんは、お風呂が嫌い。

          4歳7ヶ月だけど、柊ちゃんはお風呂が嫌い。夜になって「お風呂の時間だよ」と言うと「ばあばが入ってから」と言い、ばあばがお風呂に入ると「ガクちゃん(おじさん)が入ってから」と言う。とにかく、お風呂の時間を先延ばしにしたい作戦だ。 お風呂に入るのは、断固な意志でじいじ丸と決めている。ばあばが誘っても、ガクちゃんが誘っても、入らない。理由は、シャンプーにある。じいじ丸のシャンプーだと、お湯もシャンプーも目に入らないと信じている。 みんなが入って、自分の番になると「アニアをぜんぶ

          柊ちゃんは、お風呂が嫌い。

          自称、恐竜博士の柊ちゃん

          このお話は、7月下旬に書いたのに下書きのままにしていた。せっかくなので公開します。 自称、恐竜博士の柊ちゃんと東京ドームで開催中の恐竜博に行ってきた。入場前から、喜びのジャンプを繰り返す。入るなり、スコミムスやステゴサウルスの骨模型を見て、大興奮で突っ走る。「ゆっくり見ようよ」と言っても、進んでいって、すぐにティラノとトリケラの迫力画像のスクリーン前。とても迫力で、じいじ丸の後ろに隠れて、ビビリながら見る。柊ちゃんの手に力が入り、じいじ丸の太ももが痛くなる。その後の出たとこ

          自称、恐竜博士の柊ちゃん

          もうちょっと遊びたい

          じいじ丸のパソコンには、柊ちゃんの残り香みたいなものが残っている。一緒にパソコンでアニアの恐竜を調べていると、すぐに指を広げてピンチアウトしようとするが、旧式なのでそんな動きには反応しない。そんなわけで、パソコンをスリープすると真っ暗な画面に、指の跡がたくさん残っている。それは、夏休みに3日間、遊びにきた柊ちゃんの残したものだ。 そのなかの2日目の話。柊ちゃんと、セミ取りに行って、公園で遊んだ。じいじ丸がセミを一匹捕まえてみせると、怖いらしく。「もう帰ろう」とやる気がしぼん

          もうちょっと遊びたい

          週一しか会っていないから。

          先週のこと。柊ちゃんが寝る前11時ころに「じいじ、蜂蜜を舐めなきゃ」と言うので、「なんで僕の秘密の蜂蜜を知っているのだろうか」と思いながら、隠し戸棚に手を伸ばして蜂蜜を取り出して、木のスプーンでひとすくいして「ほい」と渡してみた。柊ちゃんは、とても普通な感じでペロリと舐めて、ベットのある部屋へ向かった。 今は、それから4日くらいが過ぎた。どうして、蜂蜜を舐めないといけないのだろう。柊ちゃんは週一ペースで、じいじ丸の家にやってくるのだが、そうそう肩ぐるまに乗って来るのだが‥‥

          週一しか会っていないから。

          クララのせいかもしれない。

          リモートワークの息抜きに、バルコニーに出たら、新幹線のぞみが走っているのが見えた。柊ちゃんが2歳くらいのころは「新幹線を見たい」を連発していた。じいじ丸としては、近くで見せてあげようと自転車で新幹線の線路の下に行ったり、KITTEの屋上に連れて行ったりしていた。 確か、いちばん初めに覚えたのも新幹線の唄で「びゅわーん、びゅわーん」と歌っている姿は、うれしかったし、僕もひさしぶりに歌詞を覚えて、一緒に歌った。 そんなだったので、プラレール を買ってあげるのは当然の結果だった

          クララのせいかもしれない。

          ほぼ、いつも肩ぐるまです。

          「たまらない」と柊ちゃんが言ったらしい。と、柊ちゃんのママに聞いた。ママは僕の娘だ。「え、どういうこと?」と僕。僕がお迎えにいって、大井町に行くのが、たまらなく待ち遠しいらしい。 だいたい、夕方に保育園にお迎えに行く。たっぷり遊んだ後だからか、甘えたいのか。4歳なのに「抱っこして」とせがまれる。少しだけ抱っこすると「じいじの抱っこは気持ちいい」とうれしそう。最近、太ってお腹まわりがぷよぷよ気味なので、それはそうだろうと納得。もしかして、ぷよぷよのせいで抱っこから卒業できない

          ほぼ、いつも肩ぐるまです。

          じいじ、牢屋に入れられるよ。

          夕方、柊ちゃんを保育園にお迎えに行って、大井町に到着してからの帰り道だった。ふたりで天気予報の話をしていて、僕が調子に乗って「たつまきの予報もあるよね」と聞いたら、柊ちゃんの天気予報は晴れと曇りと雨しかないらしく「たつまきとか言ったら、牢屋に入れられるよ」と言われた。たつまきが気に入らない理由はわからないし、僕には理解しようのない世界なので、黙っていた。 もう、50年ほど前の話。僕の小学生の1年か2年か3年のときに、社会科見学で警察署の留置場を見て、コンクリートの部屋ではじ

          じいじ、牢屋に入れられるよ。

          あめこどもなのかもしれない

          「私は晴れ女だから大丈夫ですよ」と強気で言ってくる友だちがいる。昔から、そう言っている。本気で信じているようなので、僕はなにも言えない。でもなー、柊ちゃんがじいじ丸の家に来る日は雨が多い。3週続けて雨なんだ。あめこどもなのかもしれない。 本当は、逗子にいくつもりで、おおきなバッグにタモ網やシートやバケツやスコップを入れて、こっそり海岸で飲むために冷蔵庫に白ワインを入れておいたのに。前日の天気予報は曇りだったのに、朝起きたら、雨だった。 しょーがないので、日本科学未来館へ目

          あめこどもなのかもしれない

          朝起きたら、恐竜カードつくろう

          柊ちゃんは4歳と5ヶ月になった。朝、目覚めたので「おはよう」と言うと、「じいじ、恐竜カードは描かなくていいの」と聞いてくる。朝の挨拶がないのは、いつものことだ。聞こえないふりして「さぁ、お着替えしよう」と言うと「じいじ、トリケラはまだ描いていないよねー」と返ってくる。これは婉曲話法ではないか。成長を感じる。 しょーがないので、恐竜カードを描き始める。いつものように僕が描いて、柊ちゃんが色塗り。お手本にしているのは「恐竜と古代の生き物図鑑」ということもあり、今日は魚の時代の「

          朝起きたら、恐竜カードつくろう

          灯りを消してからのお話

          じいじ丸の友だちのお父さんが「孫は来てよし、帰ってよし」と言っていたらしい。来てもらったらうれしいけど、お世話は大変なので帰る時もほっとするという意味。 確かに、4歳の柊ちゃんが来ると、小さな竜巻に襲われたようにじいじ丸の部屋は乱れてしまう。画用紙を切った破片が散乱したり、あちこちにレゴが落ちていて踏んでしまって痛かったり、ベッドをトランポリン代わりにしてシーツがクタクタになったり。まあ、困ったこともあるけど、すごく楽しくなることがある。 先日は夜に灯りを消して、ふたりで

          灯りを消してからのお話

          オオカミがとぶひ?

          今日は、雨傘が飛んでいきそうな強い風。じいじ丸と柊ちゃんは、傘を諦めて、濡れてしまいました。寒くないし、考え方次第では気持ちがいい。柊ちゃんは、ひっくりかえった雨傘がくらげみたいと笑っていた。 そんな感じで歩いていたら、2年ほど前の雨の思い出が出てきた。突然に。でも、その記憶は、「僕が覚えていたい」と思っていた記憶だったんだろう。過去にも何度か強い雨の日に思い出していた。 2年前だから、柊ちゃんは2歳くらい。やっとお話ができるくらいかな。大きな雨粒が横殴りでタクシーの窓に

          オオカミがとぶひ?