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柊ちゃんは、お風呂が嫌い。

4歳7ヶ月だけど、柊ちゃんはお風呂が嫌い。夜になって「お風呂の時間だよ」と言うと「ばあばが入ってから」と言い、ばあばがお風呂に入ると「ガクちゃん(おじさん)が入ってから」と言う。とにかく、お風呂の時間を先延ばしにしたい作戦だ。

お風呂に入るのは、断固な意志でじいじ丸と決めている。ばあばが誘っても、ガクちゃんが誘っても、入らない。理由は、シャンプーにある。じいじ丸のシャンプーだと、お湯もシャンプーも目に入らないと信じている。

みんなが入って、自分の番になると「アニアをぜんぶ持ってきてー」とアニアの恐竜たちとお風呂の中で遊んでいる。ときどき変な話もする。「柊ちゃんのおちんちんおおきくなるときあるよねー。不思議だね。(手を広げて)こんなに大きくなったらどうしよう」と言われて、ふたりで爆笑する。もう、そんな下の話がうれしい年頃なんだ。

そういえば、お風呂に入っていてふざけていて、柊ちゃんがわるふざけを自覚している小さな声で「おぱぴー」と言った。「柊、いま『おぱぴー』って言った?」と聞くと、大笑いしていた。たぶん、保育園で流行っているんだろう。なんで、今ごろなのかはわからない。「テンション上がる〜」もときどき言う。これは、大好きなアニメのパウパトロール の誰かのセリフだ。

お風呂の最後は、いつもシャンプーだ。そして、シャンプーのときに必ず言われる言葉がある。「ゆっくりシャンプーしてねー」。すごく上を向いている柊ちゃんの頭を、ゆっくりとグリグリする。そして、流す。流すと「早く目を拭いてー」とお決まりのルーティンだ。本当は、お湯をばしゃーとかけて、強い子どもに育てなくちゃと思いつつ、いまだにできない。じいじ丸は、甘々です。


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