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クララのせいかもしれない。

リモートワークの息抜きに、バルコニーに出たら、新幹線のぞみが走っているのが見えた。柊ちゃんが2歳くらいのころは「新幹線を見たい」を連発していた。じいじ丸としては、近くで見せてあげようと自転車で新幹線の線路の下に行ったり、KITTEの屋上に連れて行ったりしていた。

確か、いちばん初めに覚えたのも新幹線の唄で「びゅわーん、びゅわーん」と歌っている姿は、うれしかったし、僕もひさしぶりに歌詞を覚えて、一緒に歌った。

そんなだったので、プラレール を買ってあげるのは当然の結果だった。はやぶさとこまちの連結仕様からはじまり、のぞみ、ドクターイエロー、南海ラピート、千代田線と買ってしまった。台南に行って、台湾新幹線のプラレールも買った。覚えていないけど、まだあった気がする。お泊まりときも、プラレールは一緒。だから、ホテルを出るときはベッドの下を探さなくてはならなかった。

でも、4歳になった柊ちゃんはプラレールでは遊ばない。ときどき、長いレールをカタナの代わりにすることはあるんだけど。ダンボール の箱いっぱいのプラレールは遊んでもらえない。あんなに、活躍していたし、がんばっていたのに、なんか、かわいそう。

僕の奥さまは、洗濯好きで、特にニューノーマルになってからは、外出すると着替える。洗濯機は1日に3〜4回ほど回る。そして、ときどき乾燥もやらなくてはならないので、1日の三分の一くらいは動いている。こいつ、誰よりもがんばっているなー。だから、ときどきこっそりと乾燥機を止めて、外干ししている。

最近、Wi-Fiの調子が悪くて、web会議中に止まったりする。しょーがないなと、Wi-Fiを見に行って持ち上げると、とても熱くなっている。ファンを内蔵していないので、熱い。昨日の夜は電源を切ってあげた。朝起きたら、長男のガクちゃんが怒っていた。

この芋づるのように、考えてしてしまうのは、カズオ・イシグロのクララとお日さまを読み終えたのが影響している。きっと、そうだ。AIロボットのクララに感情移入しすぎたのかな。池の水を抜いたら、得体の知れないなにかがジタバタしているように、変な感情が次々と出てきた。「なんかなー」と思っていた感情が露わになった。

もしかしたら、リモートワークを懸命にやりすぎなのかもしれない。最近、寝る前に梅酒を飲み続けて眠りが浅くなっているのかもしれない。いや、知らない間にコロナに感染していて、後遺症が出ているのかもしれない。


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