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朝起きたら、恐竜カードつくろう

柊ちゃんは4歳と5ヶ月になった。朝、目覚めたので「おはよう」と言うと、「じいじ、恐竜カードは描かなくていいの」と聞いてくる。朝の挨拶がないのは、いつものことだ。聞こえないふりして「さぁ、お着替えしよう」と言うと「じいじ、トリケラはまだ描いていないよねー」と返ってくる。これは婉曲話法ではないか。成長を感じる。

しょーがないので、恐竜カードを描き始める。いつものように僕が描いて、柊ちゃんが色塗り。お手本にしているのは「恐竜と古代の生き物図鑑」ということもあり、今日は魚の時代の「ピカイア」からスタート。ヒルみたいな軟体動物で「気持ち悪いねー、こんなに出てきたら、じいじ、どうすんのー」とうれしそうに聞いてくる。

そして、「これは?」と生物を指を指すので、僕が答えていく。しかし、じいじ丸はプなのかブなのか、字が小さいので間違えるときがある。よくある。そうすると、柊ちゃんは確実に僕の間違いを正してくる。「じいじ、違うでしょ。ホロプティキウスでしょ」。すごい記憶力‥‥自分で読めるのではと思うけど、読んであげる楽しみもあるから黙って読みあげる。

色ぬりしたら、カードの後にサインをいれる。「しゅうとじいじ」。それは、柊ちゃんにとっては大切らしい。そして、恐竜カードをハサミで切るのは、柊ちゃんの役目だ。昔から切るのは大好き。ときどきうまく行かないと「じいじ、どう」と聞くので「どうってことはないよ」と言うと、安心して切っていく。せっかくだから名刺カードの紙を買おうと思ったけど、そういうことじゃない。手づくりすることが楽しいんだ。

そして、6枚くらい制作したら、「また、お手紙で送ってね」と言われた。先日の恐竜カードは郵送してみたのだったが、柊ちゃんとしてはうれしかったみたいだ。まだ、ぐりとぐらの切手があったはずだ。

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