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なんでまん

なんで?が多すぎて、じいじ丸の脳がへとへとです。なんで、月の形が変わるの、なんで、エスカレーターは動くの。なんで、くら寿司は入れないの。難しいのから、答えがないものまで。

でも、ここで答えていかないと、柊ちゃんの好奇心がしぼんでいくはずなので、がんばって答えるんだけど、終わりのない旅。それに4歳児にわかるように伝えるのが難しい。エスカレーターの件は、きかいのしくみ図鑑を買ったんだが、もう図鑑が届いたころには、柊ちゃんのなんで?は終わっていた。だって、柊ちゃんは瞬間を生きているんだもんね。

先週の木曜の夜、柊ちゃんの家に送っていった。もちろん肩ぐるまで、じいじ丸は疲れていた。家は4階にあって、下からからみると人影が見えた。「いま、ママが見えたね」と言うと、柊ちゃんは「なになに」って感じ。見逃していたし、じぶんちがどこか分からないようだ。ええい、このまま通り過ぎようとしたが、思いとどまった。

10メートルくらい戻って、娘(柊のママ)に電話して、窓から手を振ってもらった。それが、柊ちゃんには、とてもとてもうれしかったみたい。大声で「ママ、ママ、ママ」と叫んでいた。きっと4階という高さを介しての会話がいいんだろう。きっと、はじめての経験だ。

よく考えたら「これはなんで?」じゃないんだけど、同じこと。柊ちゃんの期待に応えることだから。柊ちゃんは、これからもいろんな経験や疑問を解消して、少しずつ成長していくんだろう。



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