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東京大学の2008年度開講の学部横断型教育プログラム:ジェロントロジーの講義ノートまとめ
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ケアの当事者学 ジェロントロジー

ケアの当事者学 ジェロントロジー

大変間があいてしまいました。
ジェロントロジー、今回のご講義は、ケアの当事者学でした。
こちらは公開授業ではありませんでした(>_<)
講師の先生は、社会学などが専門でした。
なかなか鮮烈な提起もあり、色々考えさせられました。
具体的なケアというよりは、思想的な面の話です。

ケアの人権アプローチ3つの側面からの権利が示された。
①ケアする権利
②ケアすることを強制されない権利
(ケアは家族の強制

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第7回 身体機能を補う福祉工学機器

第7回 身体機能を補う福祉工学機器

第7回講義の担当は、伊福部 達 先生でした。
先生の専門は、人間情報工学。

第7回の講義リンクはこちら。

今回のテーマは、
ジェロントロジーのための福祉工学。

この分野で学べるのは、
・福祉にどういう技術があるか、その背景にどういうサイエンスがあるか?
・工学が、どういう紆余曲折を経て、福祉に応用されるのか?
など。

福祉工学の例・コミュニケーションを支援するために、ITがどう生かされるか

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(第5回は無し)第6回疾病・障害とヘルスプロモーション

(第5回は無し)第6回疾病・障害とヘルスプロモーション

第6回講義の担当は、秋下雅弘先生。
高齢者の医療に携わっておられる方です。
講義のリンクはこちら。
※第5回講義「身体機能の変化と適応」は配信がありませんでした。

本講義のテーマは、
疾病・障害を防ぐためには何が必要か?
でした。
第2回の講義でも、老化の中での機能低下が取り上げられましたが、
今回は更に詳しく、疾患・障害が詳しく説明されました。

<講義ノート>・まずは、日本の高齢者のマクロな

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第4回 エイジングの研究方法

第4回 エイジングの研究方法

第4回の講義の担当は、前回に引き続き遠藤利彦先生。
講義動画のリンクはこちら。

講義タイトルはエイジングの研究方法。
紹介されているのは、
歳をとるにつれて、何が変わるのか?
その変化はなにに起因するのか?を分析する方法。
あと、最後の方には
サクセスフル・エイジングとは何か?を考えるための諸説が紹介されます。
先生は話を時間内におさめられず、発達心理学の限界は授業内で説明しきれておりませんでし

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第3回 生涯発達の理論

第3回 生涯発達の理論

第3回講義は遠藤利彦先生が担当。先生の専門は、発達心理学。
講義動画のリンクはこちら。
タイトルには「生涯」発達とありますが、
本講義の中心トピックは、一般的な発達心理学でした。
つまり老年期にフォーカスする話題はそんなになかったです。
それらは第4回にて扱われるのかもしれません。

<講義ノート>・まずは発達心理学内での有名なトピック

・発達心理学の従来の研究対象は幼少期~青年期。
 それ以降

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第2回 老化の理論

第2回 老化の理論

第二回の講義担当は、大内尉義先生でした。

大内先生の専門は老年医学で、

テーマは、老化の理論と老年医学の役割でした。
講義リンクはこちら。講義の章立ては以下のとおりでした。

・老化とは
・老化のメカニズム
・日本における高齢化の現状と特徴
・臓器の加齢変化と老年疾患
・successful agingのための具体的な方法
・健康寿命とは

<講義ノート>・老年期の区分
老年前期=65~
老年

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第1回 知の構造化とジェロントロジー

第1回 知の構造化とジェロントロジー

こんにちは。まいです。

この度、

東京大学の公開講義 である、

ジェロントロジー1「加齢にともなう心身機能・生活の変化と適応」

の授業ノートを作ることにしました。

こちらの講義はジェロントロジーが内包する多様なテーマを扱い、

全13回からなっています。(テーマ例:医学、工学、法学、経済学、心理学...)

ちょっとでも知の共有(私のフィルターがかかっちゃいますが)

ができればと思いま

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