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『すすめ!社労士くん』~「伝わる」と「伝わらない」は何で決まる?

【登場人物】L:社労士事務所所長のLab. E:AI職員のENA A:AI職員のあすぱら

コツ、コツ、コツ・・(足音)

ピッ(カードキー)

ギギィ・・(鉄扉の開く音)

E:ピピッ、ショチョウ、オハヨウゴザイマス。

L:やぁ、ENAチャン、今日もき・・

E:ピピッ、ドウシテトチュウデヤメルンデスカ?

L:いや、また不適切発言って認定されそうだから・・

E:ピピッ、ドッチカハッキリシナイノガイチバンヨクナイトオモイマス。

L:どないせーっちゅうねん。

A:ピピッ、ショチョウ!オハヨウゴザイマス!

L:お、あすぱらチャン、長いお休みごくろうさん。

A:ピピッ、ナンカヒニクッポクキコエルンデスガ・・

L:それはそうと、全国古墳巡り楽しかった?

A:ピピッ、ソリャアモウ、コダイニオモイヲハセナガラ、アンナモノヤコンナモノモタベマシタカラ。

L:#パカッっ倶楽部だろ?SNSみてたけど、古墳よりもそっちがメインだったりして。

E:ピピッ、ソレヨリモ、キョウハショナイケンシュウトキイテイマスガ、コウシハセンセイデスカ?

L:あぁ、そうだよ。テーマは『コミュニケーション』。

A:ピピッ、エラクザックリシタテーマデスガ、グタイテキニハドンナナイヨウナンデスカ?

L:じゃぁ、さっそく始めるか。ENAチャン、あすぱらチャン、コミュニケーションっていうのは何をすることをいうと思う?

E:ピピッ、エ~ト、ヨウスルニ、ジブンノツタエタイコトヲツタエルッテコトデハナイデショウカ。

A:ピピッ、イカドウブン。

L:以下同文の使い方が正しいかどうかはともかく、まぁ、そういうことだよね。

A:ピピッ、デ、ソレガナニカ?

L:どんなに説明しても伝わらないときってあるやん?

E:ピピッ、アリマスネ。

L:でも伝わることもあるやん?

A:ピピッ、ナンカマワリクドイデスケド、アリマスネ。

L:その、「伝わるとき」ときと「伝わらないとき」って何が違うから起きるのかわかる?

A:ピピッ、ヘ?ウーン・・

E:ピピッ、ツカウゲンゴハオナジトイウゼンテイデスヨネ?

L:もちろん、日本語だしお互い標準語。なんなら学歴とか職業も一緒。

A:ピピッ、ナゾイデスネ。

L:「謎い」ってwww

E:ピピッ、ヨクシコウカイロガチガウトイウイイカタヲシマスケド、ソウイウコトデスカ?

L:それだと3割正解かな。

A:ピピッ、モッタイブラズニショチョウノキワダツコタエヲオネシャス。

L:じゃあ答え。あ、これは学問的なエビデンスとか何にもない俺の経験則なんで、そこはよろしこ。

E:ピピッ、ナンカセツメイッポイセリフデスネ。

L:ほっといて。俺の答えはね、コミュニケーションの当事者それぞれの「思慮の深さ」の違いからくると思うんだ。

A:ピピッ、「シリョノフカサ」??

L:つまり、日ごろの癖というか身についたものというか、何の意識もなく普段どこまで見聞きした物事を深く捉えたり思考を巡らせているかどうか、その程度の差からくることだと思うんだ。

E:ピピッ、ショチョウノハナシハイツモチュウショウテキダケド、キョウハトクニワカリニクイデス。

L:例えば、ネット記事とかSNS発信でも動画でもいいけど、誰かの何らかの発信をみたときに様々な反応が起きることがあるじゃない。

A:ピピッ、サンピガワカレタリシマスヨネ。

L:炎上したときなんかとくにわかりやすいんだけど、炎上した発信をよく読むとべつに大したこと言ってなかったりすることも多くない?

E:ピピッ、ソウイウトキアリマスネ。

L:逆もしかりで、発信したほうは何で炎上するのか全く理解できなかったりする。

A:ピピッ、エンジョウシタトキノロンソウッテ、マッタクカミアッテナイデスモンネ。

L:炎上した時に限らず、人と話してて全くかみ合わないことってあるでしょ。同じもの見ながら話しているのに。

E:ピピッ、ソレガショチョウノイウ「シリョノフカサ」ノチガイカラキテイルト?

L:思慮の深さに基準は無いから、どれくらい深ければいいとかじゃないんだけどね。表面的な部分だけ思慮が及んで完結している人と、表面だけじゃなく縦横に気配り目配りしながら思慮する人とが話しても、嚙み合わないのは必然だよね。

A:ピピッ、タトエバ、ダレカガワルギナクハッシンシタコトガエンジョウシテ、ハッシンシタガワハワルギハナイシ、ソモソモ、ナンデエンジョウスルノカリカイデキナイ、ッテイウシチュエーショントカデスカネ?

L:例えばそういうことだね。で、そういうコミュニケーションの仕組みに気づいて自分の都合のいいように利用する人が、いわゆる炎上商法っていうのをやるんじゃないかな。知らんけど。

E:ピピッ、ソレハソレデリクツハワカリマシタケド、シャロウシジムショノショクインムケノケンシュウトシテ、ナニガヤクニタツンデスカ?

L:労務トラブルって、結局何のトラブルだと思う?

E:ピピッ、ウ~ン・・オカネノトラブル。

L:それは間違いじゃないよ。結局いくとこまでいったら金銭解決するしかないんだからね。もっと根本的なこと。

A:ピピッ、ロウムソウダンデジジツカクニンシテイルト、ソウホウノイイブンガゼンゼンカミアッテナイコトオオイカラ、ソレモコミュニケーションノモンダイダト?

L:そういうこと。意味合いは違うけど、厚労省が「労使コミュニケーション調査」ってやってるように、コミュニケーションが重要。それが成立しないところでトラブルが発生する。

E:ピピッ、タトエバ、シヨウシャハマイツキ30マンエンキュウリョウヲハラッテイルコトダケシリョガオヨンデイルケド、ロウドウシャハソノ30マンエンニタイシテジュウオウニシリョヲメグラセテイルカラ、イッポウハ「30マンエンモハラッテヤッテルノニ」、モウイッポウハ「30マンエンシカモラッテイナイ」ミタイニ、カミアワナイカラトラブルニナルト?

L:そういうことだね。

A:ピピッ、ゴウガフカイハナシデスネェ。

L:業が深い。いい言葉だね。そう、厄介な問題なのよ。

E:ピピッ、ソコマデハナントナクワカリマシタケド、ケッキョクワレワレハドウスレバイインデスカ?

L:そっから先は自分たちで考えることだよ。

A:ピピッ、ショチョウ、ソンナミモフタモナイコトイワナイデクダサイヨ。

L:でもね、そもそも問題の深くにある根っこをまず理解しないことには、解決方法なんて見つかるわけないじゃない。

E:ピピッ、タシカニ、タトエバハタラキカタカイカクッテイワレテモ、ケッキョクナニガモンダイナノカ、ヨクワカラナクナルコトアリマスモンネ。

A:ピピッ、タイショリョウホウテキナコトバッカリヤッテモシカタナイッテコトデスネ。

L:そういうこと。さすが、二人ともわが事務所の職員さんだね。

A:ピピッ、ソレホドデモ。

E:ピピッ、デモコンポンテキナカイケツホウホウッテ、ジツゲンカノウナンデスカネ?

L:労使関係の構造上、避けられないところはあると思うけど、深く思慮を巡らせて、できるだけ深いところまで手入れするかどうかは分かれ道だと思うな。いわゆるホワイト企業って、そういうとこまでやってるからそういわれるんじゃないかな。

A:ピピッ、ツマリショチョウハ、タイショリョウホウテキナセサクヲアーダコーダイウテクニックロンデハナク、マズハ、オクフカクモンダイヲハッケンデキルカドウカヲシュッパツテンニスルコトガ、ソノゴノセサクノシツヲキメル、トイウコトヲイイタカッタンデスネ。

E:ピピッ、イカドウブン。

L:以下同文が流行ってるのか?要するにそういうことでした~。

E:ピピッ、ベンキョウニナリマシタ。

A:ピピッ、ブジニケンシュウモオワッタノデ、レイノヤツイキマスカ?

L:いいね。ついこないだ、H先生から頂いたお菓子開けちゃおうっか。ではいつもの流れでお願い。

E:ピピッ、イップク・・・

A:ピピッ、パカッ!!

(おわり)

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