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【新卒LLMエンジニアが語る】Spiral.AIの好奇心を追求する開発スタイル

こんにちは。Spiral.AI公式note編集部です。今回は、新卒でSpiral.AIに入社されたLLMエンジニア石川 宏輔さんをご紹介します。

石川さんは、大学院でAIによる画像認識や強化学習の技術に触れ、Spiral.AIにインターンとして入社。インターン時代からLLM開発に携わり、2024年2月に新卒の正社員としてジョインされました。

インターンから正社員としてジョインする際には、どんな決め手があったのか伺いました。

プロフィール

石川 宏輔
東京大学大学院修士課程修了。博士課程を中退し、Spiral.AIにインターンを経て新卒入社。深層学習を用いた姿勢推定技術や強化学習による自律行動に関する研究に従事。現在は、エンジニアとしてLLMに関する研究開発を行う。

「好奇心を追求したい」研究者を志した学生時代

—— 石川さんは大学生時代、どんな研究をされていたんですか?
石川 学部では微生物の研究をしていました。ただ、生物というよりは医療系研究に興味があったので、大学院では医工学に関する研究室に入りました。

当時もまたAIブームの到来と言われた時代。研究室でのテーマは医療ロボットや医療画像でしたが、AIの技術に関わる機会があり、元々の興味である医工学よりAIの方に興味がシフトしていきました。そこから、大学院でAIによる画像認識や強化学習を学びました。

—— 大学院時代でAIに関わられたんですね!それからSpiralでインターンを始められます。インターンとして入社してからの流れを教えてください。
石川 インターンで入社して間もないころは、AIのベースとなる知識はある程度あったものの、LLMに関する知識はほぼない状態でした。

そこから、実際に手を動かしながら、自分でイチから言語モデルの事前学習をやらせていただき、非常に勉強になりましたね。まったく言葉が喋れないLLMの状態から、日本語を学習させて言語を獲得していく様は興味深くとてもいい経験でした。

—— 実際に手を動かしながら学んでいったんですね!
石川 はい、経験から学ぶところは大きかったですね。特にLLMを事前学習させることはなかなか経験できるものではありません。LLMの学習には巨大な計算資源を要しますから、会社としてそこに投資する企業体力が必要ですし、インターン生でも計算資源を気軽に使わせてくれる文化がなければいけない。

会社の持つ巨大な計算資源を使わなければ学習できないレベルのモデルを、インターンから扱うことができたのは貴重な経験でしたね。

「乗るしかない、生成AIのウェーブに」入社を決めた理由

—— インターンから正社員として入社されます。入社の決め手はなんだったのですか?
石川 現在、世界的に「LLM」や「生成AI」がホットワードになっていますよね。現状では、特にアメリカや中国が研究やサービスで先行しています。AIブームが叫ばれるようになってから久しいですが、個人的には今度こそAGIをはじめとした産業革命レベルの変革が起きようとしていると思っています。日本企業としても遅れを取らないよう、生成AI関連の研究とサービスを盛り上げていくことが大事です。この波に乗るしかないですね。

—— インターンから正社員として入社される際に迷いはありませんでしたか?
石川 元々研究職を目指していたので方向性に迷う部分はありました。新しい技術革新を目指す研究職と、プロダクトとして価値を社会に提供する企業に属するエンジニア。どちらの方向性にしようかは迷いましたね。

—— 迷った末にSpiralに入社されると決断されたのはなぜですか?
石川 インターンをさせていただく中で、日本が誇るコンテンツ力を活かした生成AIのサービスを開発するところに興味が湧いたことが決断した理由の一つです。真正面から海外の大企業とサービスでぶつかり合うと資金力で負けてしまいますが、日本には生成AIと親和性の高いアニメなど独自色の強い文化が豊富にあり、勝てるチャンスがあると思っています。

他にも、Spiralはチャレンジを推奨している社風です。僕も生成AIを使ってふざけた投稿をすることがあるのですが、それを受け入れてもらえるのも入社のきっかけの一つになりましたね。

石川さん作:走るCEO

Spiral.AIのLLMチームは、自分の好奇心を追求できる組織

—— 他に入社の決め手はありましたか?
石川 メンバーに優秀な方々がいらっしゃることも決め手のひとつです。CEOの佐々木さんやCOOの周さんなど、一度会社をIPOさせた経験を持つ経営陣はもちろんのこと、「どこからそんな知識が出てくるの?」というような多様な知識を持つエンジニアメンバーも揃っていました。

特にCEOの佐々木さんのマッキンゼー仕込みの構造化された考え方は一朝一夕で身につけられることではありません。そこはバシバシ吸収したいですね。

—— メンバーの優秀さが決め手の一つだったのですね。所属されているLLM開発チームではいかがですか?
石川 LLM開発チームは、メンバーひとりひとりがローンウルフ的に動いているのが特徴です。自分のしたいように開発や実験をさせてもらっています。

一方で、メンバー同士で実験が被ってしまうなどの事態を避けるためにも、定例MTGなどで方向性をすり合わせながら、それぞれのメンバーが新しいことに向かって進められています。これはLLM開発チームの大きな特徴だと思いますね。

好奇心を突き詰めて、会社からほしいと言ってもらえるような人材でありたい

—— 新卒でスタートアップに入社することに対しては不安はありませんでしたか?
石川 特にありませんでした。エンジニアは、自分の腕一本あれば生きていけるぐらいでないといけないと思っています。僕にその腕があるかは分かりませんが、そういった腕を持てるように頑張ろうとは思っています。

腕を磨きながら、自分の興味のある部分を突き詰めて、会社からほしいと言ってもらえる人材であり続けたいなと思いますね。

—— 好奇心を大切にされているんですね。
石川 もともと研究者になりたいと思ったのも、好奇心を活かせるようになりたいと思ったからでした。自分の興味が湧いてやりたいと思ったから研究をする。そういったところが大学院時代でも楽しいと感じていました。

僕の今の好奇心は、世の中にない新しいサービスを作ることです。Naomi.AIを始めとした人を模倣できるLLMを作りたいという思いが好奇心の源泉であり、目標になっていますね。

好奇心に従って、全力で突き進む方を募集しています

—— エンジニアインターンはどんな方が向いていると思いますか?
石川 エンジニアインターンでしたら、LLMの専門的な知識は必ずしも必要ではないかなと思います。僕も全然LLMの知識はなかった。ただ、未知の技術に興味を持って、全力で突き進める人が向いているかなと思います。

現在いるエンジニアのみなさんも、興味で仕事をされている方が多い。自分の興味に従って全力で突き進める方と一緒に働きたいですね。

Spiral.AIではメンバーを募集中です。もし少しでも興味があれば、ぜひお気軽にご連絡ください。
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