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読書感想

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特に感想を記録しておこうと思った本
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#読書感想文

その日暮らし 坂口恭平さんの本

その日暮らし 坂口恭平さんの本

僕は坂口恭平さんのファンである。

坂口さんの本はかなり読んだし、パステル画も彼の影響で始めた。

今年の6月には、奈良で開催された坂口恭平 "日々" 展にも足を運び、初めて坂口さんを生で目撃した。

奈良のど田舎で、突如一人の男性の周りに人だかりが出来ている奇妙な光景だったが、僕は不思議と外で喋っている坂口さん自体には興味がなく、中の展示品たちを見させてもらっただけで、すぐに帰った。

さて、今

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いのちの呼びさますもの ひとのこころ と からだ 稲葉俊郎さんの本

いのちの呼びさますもの ひとのこころ と からだ 稲葉俊郎さんの本

最近の僕の関心ごとは、「こころ」「からだ」「たましい」「意識と無意識」「ことば」などである。

「たましい」については、漫画「呪術廻戦」に度々登場する「魂の輪郭」に影響されているのだと思う。

呪術廻戦の作者、芥見下々さんは自身が影響されたとする歴代漫画のオマージュを原作の中に登場させることが多い。

その中でも、僕も多大に影響を受けた「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」には、武藤遊戯と彼がもつ千年

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パーティーが終わって、中年が始まる pha さんの本

パーティーが終わって、中年が始まる pha さんの本

pha さんの本は過去にも「ニートの歩き方」「しないことリスト」「どこでもいいからどこかへ行きたい」など何冊か読んだことがある。

3冊も読んでいれば、どこか著者との共通性にシンパシーを感じていたのかもしれないのだが、新作は SNS 経由で以前と少し考えが変わってきているということを知り、購入に至った。

詳細な内容は差し控えるとして、一部印象に残ったところをまとめる。

そもそも pha さんは

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自分とかないから。教養としての東洋哲学 しんめいPさんの本

自分とかないから。教養としての東洋哲学 しんめいPさんの本

この本を書店で見つけたのは、4日前のことだった。

東洋哲学については、
篠原信さんの「世界をアップデートする方法」
という書籍で読んだのをきっかけに前々から関心があった。

手に取ってみると、「はじめに」の冒頭から
「虚無!32歳。無職になり、離婚して実家のふとんに一生入ってる。」
と書いてある。

どことなくシンパシーを感じた僕は、
内容も面白いそうだったので、すぐに購入し、
あっという間に読

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脳のお休み 蟹の親子さんの本

脳のお休み 蟹の親子さんの本

百万年書房 暮らしシリーズは前から気になっていて、表紙の絵に惹かれて手に取ったのが読むきっかけになった。

蟹の親子さんは1991年生まれと記載があり、近い時代を生きてきたことも重なり、読めば読むほど惹き込まれる自分がいた。

内容については、多くは触れないが、蟹の親子さんと両親の関係性、兄弟にふりかかる困難、ペットとの向き合い方、旦那さんとの関係性、そして自分自身に焦点が置かれていたように感じる

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旅の断片 若菜晃子さんの本

旅の断片 若菜晃子さんの本

ちょうど読み始めて半分くらいを過ぎた辺りだが、思いついてしまったタイミングでまとめてみたい。

最近、旅に関する情報を集めている中で出会ったのが若菜晃子さんの「旅の断片」という本だった。

本の内容をとてもざっくり説明すると、世界を旅してきた若菜さんの記憶の断片、様子を垣間見れる作品となっている。話は国、都市ごとに分かれていて、世界を行ったり来たりできる感覚すらある。

このNoteに書き出してい

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