《あらすじ》 ここは下天。古の国、日の本の戦国時代に似ているという。ヒト族と三種の機械生…
麗らかな春の日差しが差し込み、空の青に桜色が美しく映えている。 ハルが「桜の丘」と名付け…
ドクンッ! ハルの鼓動を一際大きく感じた烈風丸は、その瞬間に全ての自由を奪われた。 (まさ…
「なにこれ何処?」 見渡す限り真っ白な世界で、ハルは途方に暮れていた。上下も左右も全然わ…
いつもよりゆっくりと風防が開いた。 ハルは烈風丸の操縦席から勢いよく飛び出す。そしてかな…
「はあっ!はあっ!はあっ!」 荒い息が兜の中に反響してうるさい。ハルがこんなに呼吸を乱す…
〜大城・電霊宮〜 《…だれ?》 キリエの意識が外部からの接触を感じ取った。だが意識といって…
「なにアレ?」 ハルが見上げる天空から、小さな光の点がみるみる大きくなってこちらに落ちて…
「まさかあの御伽役のシズカが、老婆の姿になって生きているとは…」 無人の天守閣にヨシマサ…
朝焼けを背にしたその惨劇は、まるで影絵のように御母堂の目前で繰り広げられていた。 騎体を…
バリバリバリバリ! 黎明の空を切り裂く様な轟音がラクザ全体に鳴り響き、シロヤの庭に集まっ…
ドクン。ドクン。 心臓の音がやけに大きい。だが、機人にとってこの心臓は必要なのだろうか?…
(ここは何処だ?) 烈風丸は上下左右の感覚もなく、静寂が支配する真っ白な光の中を漂ってい…
(えぇ?マジで?ココ?…) 辿り着いたその場所を見たハルは、落胆でへたり込みそうだった。 …
突然、轟音が響いて後方の通路が崩落した。もうもうと上がる煙と落ちてくる破片の中で、黒い塊…
「まだ死んでないよな?飛んで行ってないし…」 烈風丸の電霊核が、銀色の装置に載って中空に…