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ReThink 14才の少女が教えてくれたこと ~ SDGs・探究への招待 #059 ~

1 SNS上の攻撃やいじめの具体的な解決策

 リアルの世界でのいじめがそうであるように、SNSでのいじめや攻撃などの行為も、完全に無くすことは不可能だろうと思っています。それでも無くすための努力を続けていくことが大切です。

と、私はある時点まで思っていました。そしてそれ以上の考えを持つことはできませんでしたが、そんなことはないんだと、14才の少女(2014年当時)が教えてくれました。

 みなさんの中には当然のようにご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、トリーシャ・ブラブさんです。以下の動画をぜひご覧ください。

 TEDの中で、トリーシャ・ブラブさんは、言葉を書き込む前にちょっと立ち止まって想像してみることを提案しています。それは具体的にメッセージウインドウやアプリという形で結実するのですが、このReThinkという行為こそ、人を攻撃してしまうことを自身で防ぐ唯一無二の方法なのだと思います。

 いじめやヘイトなどの攻撃は、確信犯的な悪意である場合を除いては、ほぼ想像力の欠如によって為されると思います。でも、人を傷つける言葉を吐いてしまう肝心の瞬間に、立ち止まってもう一度考えることはできません。もしできるというのなら、いじめもヘイトも起きていないはずです。かと言って、その瞬間に、誰かがその人のところにやってきて、現に立ち止まってもう一度考えさせる機会を与えることは不可能です。

 そこで具体的にツールとしての「ReThink」を提案したのは、やはりすごいことだと思います。

2 創造力とは何か? 
  Project Creativity


 ただ、トリーシャ・ブラブさんが提案したアイディアは、新しい何かを生み出したわけではなく、発想(これもまた、「創造力の欠如を補完したい」という、誰もが思っていたアイディアです)を既存のシステム(メッセージウインドウをぴょこっと出すという、これまたお馴染みの技術です)に掛け合わせただけのものです。

 でも、創造力の正体ってそういうことなのだと思います。つまり

創造力とは、既存の技術や既知のものの掛け合わせによって生まれる

ということです。ですから、もし創造力を養おうとするなら、既にあるさまざまなものを掛け合わせてどんな面白いことができそうかを毎日考えていくことが有効だと思います。例えば
 月曜日は「マンガ」×「コンセント」、
 火曜日は「PCのマウス」×「コーヒーカップ」、
 水曜日は「ドローン」×「消しゴム」、
 木曜日は「ワイシャツ」×英和辞典」、
 金曜日は「マスク」×「ネコ」、
といった具合にです。

 ちょっとこのことについては、実際に若者数人に依頼して実践することにしました(もちろん私自身も一緒に)。毎日そんなことを遊びで考える時間を設けたら、きっと3年後とかにはおもしろい人になっていると思います。

どなたか、noteを利用してやってみませんか? 「Project Creativity」

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