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現実エッセイ 番外編 トーキョーミッドサマー2024
1秒1秒をあんなに噛み締めたのは久しぶりだった。ゆっくりと過ぎてゆく時間。満員のベースメントバーに僕の言葉とカラコルムの音楽が満ちていくのを感じた。僕は昨夜、ストーリーテラーであった。自分が目指す、音楽と物語のちょうど間にいる存在にはじめて成れた実感があったのだ。それは、ひとつひとつの小さな言葉を用いて大きな物語を紡いでいく感覚。そしてその根源にある感情そのものを伝える音楽が、物語世界を立体的に
もっとみる1秒1秒をあんなに噛み締めたのは久しぶりだった。ゆっくりと過ぎてゆく時間。満員のベースメントバーに僕の言葉とカラコルムの音楽が満ちていくのを感じた。僕は昨夜、ストーリーテラーであった。自分が目指す、音楽と物語のちょうど間にいる存在にはじめて成れた実感があったのだ。それは、ひとつひとつの小さな言葉を用いて大きな物語を紡いでいく感覚。そしてその根源にある感情そのものを伝える音楽が、物語世界を立体的に
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