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保育士の発見言葉以外の話し方

僕は保育士として仕事をしている。
僕は2歳児の担任をしている。僕の働いている保育園は、0歳児1歳児(乳児組)の部屋と2歳児の部屋が、食事をとる広い空間を挟み繋がっている。つまり2歳児の部屋から乳児組の部屋が見えるという事だ。

午後5時になるとお迎えを待つ乳児組の職員が、数人の乳児を連れて2歳児クラスに遊びにくる。
乳児組の子どもたちは遊ぶ環境が変わり新たに遊びを見つけて楽しむ。
2歳児クラスの子どもたちは、自分たちより年下の子どもたちが来てお兄さんお姉さんのように振る舞おうとする。

僕は毎日その空間にいてふと思うのは
『子どもたちはどうやってコミュニケーションを取り合っているのだろう』
『なぜ会話が少ないのに友だちという意識で関われるのだろう』

・特に意識してないんじゃないの?
・危害を加えられないからじゃない?
・わからん!

様々な意見があると思う。
だが僕は子どもたちの近くでそれを観察し一つの答えを見つけた。
それは 表情 である。

『非言語コミュニケーション』という言葉で言い表すようだ。
この言葉は保育の勉強をするものは必ず聞く言葉である。

非言語コミュニケーションとは、言語に依らないコミュニケーションのことをいい、ノンバーバル・コミュニケーションとも呼ばれています。 例として、表情や身振り手振りなどの仕草、声のトーン、服装、インテリアなどが挙げられます。

Google

ネットで調べるとこういう事らしい。
だが実際にどのようにして非言語コミュニケーションを行なっているのか想像できるであろうか。

子どもたちは友達や大人に何かを伝えたい時必ず顔を見つめる。
今のご時世人に会うことも減り、コミュニケーションツールが普及し自分達が思っているよりも人の顔を見て話す事が減っている事に、僕はつい最近気づいた。

だが、子どもたちにはそんな事は関係ない。LINEやインスタも使わないしマスクをせずに会話をする。
目、眉、口、鼻、頬など顔の様々なパーツの動きを見て自然と相手の感じている事を読み取り関わっているなと思う。

相手が嬉しそうな顔をすれば自分も喜び、相手が困った顔をすれば「どうしたの?大丈夫?」と迷わず声をかける。

子どもたちのそういった何気ない関わり方に、僕はいつも驚き勉強させてもらっている。
子どもたちと関わる方法は子どもたちが一番わかっていて、僕たち大人が教えられる事なんて本当に少ない。

僕は子どもたちと会話する時間が大好きだ。1日の中で全ての子どもとたっぷり時間をとって関わることは難しいが、その少しの時間を大切にする事が信頼関係の形成に大きな役割をしていることは確かだ。

相手の表情を感じることも大切だが、自分の表情もうまく使う事が、言葉に頼らないもう一つの会話になる事は僕は忘れないでいたい。
保育士としても一人の人間としても。

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