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短歌・詩・俳句

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短歌・詩・猫を中心とした川柳などを掲載しています。
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2022年6月の記事一覧

ぽつんと一軒家

日曜の夜は「ぽつんと一軒家」を観る。カミさんは「イッテQ」を観たそうなので、何となくたまに観る。大河ドラマは録画して置いて別の日に観ることになっている。

多くの同じ世代の人が結構「ぽつんと一軒家」に嵌っていると聞くのだが、確かにいい。あんな暮らしがしてみたいと思ってみたりする。何だか、ただただ忙しく毎日が過ぎていくと、やむにやまれず、ああ自然の中で原点に帰りたいと思うのかもしれない。

紫陽花が

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拾い猫の誕生日

拾い猫の誕生日

猫と見る胡瓜の花の黄色かな

今日も夕方、猫との散歩。

猫は流れる水が好きで、僕を散歩に誘い出しては、川や水路で飲水。

顔だちは端正なのだが、毛並みはお世辞にも美しいとは言えないし、性格もおっとりとして可愛いみたいな猫ではない。

それでも拾ってきてもう15年。
ツンデレお姫様でありながら、わが家のすれ違いがちな人間関係の接着剤のように欠かせない居場所を占めている。

そう言えば6月2日が誕生

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降る雪や明治は遠くなりにけり

降る雪や明治は遠くなりにけり

かつて図書館に勤務していた時
「もはや戦後ではない」
と書いた『白書』を見たいという
来館者があった。

書庫に潜って
1956年の『経済白書』を引っ張り出し、
これがあの有名な序文の一節の載る白書かと
ちょっと感動してみたりした。

ニュースで「男女共同参画白書」に
「もはや昭和ではない」
と書かれることになったと
報じられていた。

そうか、終わったか・・。

その通りだろう。

戦争に彩られ

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蛇イチゴ

蛇イチゴ

今日はお休みだったので、家の周りを猫と散歩。

見えにくいかもしれませんが、栗の花が落ちて「栗花落」→まさに「梅雨入り」を迎え、今日は「五月晴れ」でした。

辺りは青々。ゴールデンウィークに植えられた稲も順調に育っています。

普段は目を遣らない花にも目が行きます。
休耕田に一面黄色い花が咲いていてきれいでした。

僕は花の名前を全く知らず、グーグルレンズの力を借りて調べてみると、この黄色い花は「

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ガキと主夫生活

ガキと主夫生活

「ゴツモンがモノクロモンに変化した」子は叫びつつ風呂に入り来る

小学校3年のガキである息子と2人暮らしをした時期があった。別にカミさんに逃げられた訳ではないので、結婚を申し込みたいと思う方がいるかもしれないが、ご遠慮願いたい。お気持ちだけはありがたく受け取らせていただくことにする。本当は“お気持ち”だけでは勿体ないのだが、やむを得ない。

実はカミさんのお母さんが肺ガンと診断され(実は手術後の説

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雨の匂ひ

雨の匂ひ

雨のにほひ かすかに風の運ぶ夜を 焼酎に梅落として憩ふ

金田一春彦氏の小文に

国文学者に栗花落裕さんという方がある。「栗花落」が苗字で、これはツユリさんと読む。毎年梅雨の候になるとクリの花が散る。このことから「栗花落」と書いてツユイリと読むので、ツユリはその転だ。

とあります。

今年も栗が花を付ける頃になって、今週にも梅雨入りしそうな気配です。

梅雨は、古典では?「五月雨」。よく生徒には

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わたくし

わたくし

蜘蛛の糸きらりと流れ わたくしはわたくしの道をゆくほかはない