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創作の部屋

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創ったなにかを置いておく場所
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#戯言

カチノアルナシヲカタルモノ

カチノアルナシヲカタルモノ

なんでしょうか
やたら人の価値観にケチを付けるのは?
羨ましいのでしょうか?
私には私の価値観がある
あなたにはあなたの価値観がある
それだけの事なのですが
それが許せないというのは?

人を許せないのでしょうか?
自分を許せないのでしょうか?
自分や人を許せない自分が許せないのでは?

こんなやり取りばかり
私の脳内は繰り返している
私の価値観は私のものだと私が言う度に
別な私がそれは私の価値

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嘘を付くことにする(全てはファンタジーの中にある)

嘘を付くことにする(全てはファンタジーの中にある)

今私はとても充実した日々を過ごしています
誰にも邪魔されず気の済むまで編み物をし
肩がこれば揉みほぐしてくれる相棒
疲れすぎて無い?と気にかけてくれる友と
母想いの子供たち
なんて幸せな時間を生きているのでしょうか

そう
これは嘘
幻想の中の私の戯言

誰にも真実かどうかなんて分からない
知り得ることもできない話

私自身本当のことなのか幻想の話なのか
区別がつかない
まるでカラフルな夢の中に居

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すまない  (創作)

すまない (創作)

ちょっと先に行っててくれないか?
オレ、ここ片付けてから行くから
大丈夫。すぐに追いつくさ。だから
ほら、先に行ってくれよ
待ってる間はほら、
あの茶屋の茶でも飲んで待っててくれたらいいからさ
すぐにすぐに追いつくから
ほんの少しの間だけお別れな!
じゃあな!





あれから3年の月日がすぎた
あいつは二度と俺の目の前に現れなかった
俺はあの日あいつのあの言葉を信じて
いつもの茶屋でいつ

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requiem〜悲しくはない

requiem〜悲しくはない

レクイエム
誰もいつかはこの儀を迎える
迎えたところで当の本人は何もなすすべはなく
ただ横たわる抜け殻を囲む近親者の悲しみが
薄暗く 見つめている
声もなく流れる時に合わせるかのように流れる涙
その雫はいつしか乾き空へ消えゆく
そしてまた雨となり肉体を通り涙の雫となり空へ戻る

人はこの地球〈ほし〉で命の循環を繰り返す
卑劣な殺戮の先にも
海水による浄化を受けまた空へ戻り雨となり血肉を潤す
この地

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