見出し画像

連載童話「桜と一粒の砂」(第二話 大空へ)

(投げ銭方式ですので無料で読む事ができます)

草原に咲く、クローバーの花たちの話を聴いているうちに、いつのまにか私の眼は鳥の目と成って、大空へと飛び立ってゆきました。

大空を飛ぶ、私の瞳には、海岸へと流れ込む川の流れがキラキラと光って映っていたのです・・・。



鳥となった私は、翼を羽ばたかせ川を遡りました・・・。

どれくらい飛び続けたでしょうか。

広かった川幅は徐々に狭くなり、水の流れも心もち速くなってきたのです。


更に、私は飛び続けました。

すると、やがて川は渓流へと姿を変えてゆきました・・・。

羽ばたくのに疲労を感じて、もう、どれくらい飛んだのかさえ、分からなくなりかけた頃のことです・・・。


私の瞳に、美しい桜の木が、映し出されたのでした。

きっとこの木が、クローバーたちの話していた桜の木であるはずだと直ぐに私には分かりました。


私は、その木を目がけて急降下して、桜の木の側に降り立ったのです。


私は、木に近寄り見上げました。

渓流のふちに立つ、その桜の木は。

こんな山奥に咲くには、相応しくないと思えるほどの気品と優美さを合わせ持った美しい桜の木でした。


私は、疲れた翼を休めるために、桜の木の枝に止まると、そっと目を閉じたのでした。

すると、そこに現れたのは・・・。






「桜と一粒の砂」第二話 おわり
次回 「桜と一粒の砂」第三話へつづく

投げ銭方式ですので無料で読む事ができます。
もしも、投げ銭(サポート)やご購入頂けますれば、
とても生活が助かり有難いです、どうぞよろしくお願い致します。
そして、スキやおすすめも嬉しいです。

どうもありがとうございます<(_ _)>。
菊地正夫様 感動Ⅱ【エッセイ】六〇〇字+チャットGPT作『指輪』

なぐなぐ様 ネアンデルタール人と進化論と争いごと 【読書感想文】

空cassava様 海がきれいでした

もとき様 思い巡らす

小太郎様 地域猫活動が上手く進んでいても蛇口を閉めないとね❗

るりぼん様 自分のために泣いてくれた先生の話

3階のネコ様 猫と換毛

空cassava様 心に残る言葉(企画参加)

菊地正夫様 タクシードライバー【エッセイ】

宮島廣子様 遠い記憶 二十五話

ももまろ˚✧₊⁎ Kakuhito⁎⁺˳✧様 誰かの過去に生きている、自分

なぐなぐ様 なぐツー(旅の栞)

もとき様 八王子市広園寺の山桜

使用画像 イラストAC  写真ACより

アートとメルヘンと創作の森

2023.5.21 5.21加筆 5.30加筆 6.25加筆修正 7.7加筆修正 7.8加筆修正 11.4修正

ここから先は

0字
この記事のみ ¥ 230

この記事が参加している募集

ご無理のない範囲で投げ銭や記事のご購入やサポートでの応援を頂けましたなら幸いです。高齢の猫(定期的な抗生物質注射が必要な為)の治療費に使用したいと思っております。投げ銭や記事のご購入やサポート頂けた方には、X(ツイッターフォロワー合計7万)で記事を共有(リポスト)させて頂きます。