愛するということ-エーリッヒ・フロム【書籍紹介】
こんにちはsomekichiです。
皆さんは「エーリッヒ・フロム」という哲学者をご存じでしょうか?フロムはドイツ生まれで、ユダヤ系で。マルクス主義とジークムント・フロイトの精神分析を社会的性格論で結び付けた。とされています。(wikipediaより)
今回はそんな「フロム」が著者である「愛するということ」という書籍と読んだ感想を紹介させていただきたいと思います。
「愛する」ということは技術である
皆さんは「愛すること」をどのように捉えていますでしょうか?
と考えていらっしゃる方も多いと思います。
しかし、本書では「愛することは技術である」と明言されています。愛について考えを深め、努力した先に得られるもの。誰しもが簡単に得られるものではないことこそが「愛すること」であると定義されています。
多種多様な愛情の根源
「母親から子供に向けた愛情」「父親から子供に向けた愛情」「子供から両親に向けた愛情」「恋人に向ける愛情」「友達に向ける愛情」など、世の中には種別してもしきれないような「愛情」の形があります。
本書ではその一つ一つにしっかり触れられており、それぞれの「愛」の違いを明確にしてくれています。個人的に、特に関心を持ったのが「母性愛」です。
「始まる」という文字は「女に土台の台」と書くように、男性も女性も最初は「母親」から始まります。そして特に「母親の子供に向ける愛情」は凄まじい力があることを本書を読み改めて理解させられました。
愛することを技術・能力として学ぶ
本書は「愛情」という所から派生して「人間関係」や「恋愛関係」についての人間の心理を深い所で学ぶことができる書籍です。そして、さらに「愛情の生み方」をしっかり学べるうえで、そのロジックを解説してくれています。
個人的に学んだ重要な観点の1つが「愛は貰うものではなく、与えるもの」であるということです。人から、親切・仲良くしてもらえるのは当然ではなく、自ら無償で愛を相手に与えなければ、良い人間関係は成り立たなくなります。(自分一人よがりの行動では愛を得られない)
親になった方・既に親の方にお勧めしたい
全人類におすすめしたいのは勿論ですが、敢えて絞るのであれば「親」になった方にこそ読んでほしい書籍です。本書を読んでいて、子供・妻・夫への向き合い方についてが最も深く色濃く書かれているように感じ、その多くが参考になるものでした。
家族というものはそれだけ「愛」に囲まれて「愛」が前提で成り立っている関係性であることが良く分かったりもしましたので、本書を読むだけで周りの人に優しくなったり、感謝を表現したくなるかもしれません。
以上、今回は「エーリッヒ・フロム」の「愛するということ」の読んだ感想を紹介させていただきました。興味がある方は是非読んでみて下さい。おすすめの書籍です。
ここまで本記事をご覧いただき有難うございました。
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