20231126「意味への旅路」

広がるそれを探して
旅に出る
どこでもいいし
それでなくとも
ここでもいい
見るもの全てが
何かに通じるのなら
選んで誘って
わたしを誘惑しよう
あなたもきっとそうするだろう
何もしないなら
きっと何もできない
少しだけ働かせ
意味の意味を見てみよう
少しだけわかるかもしれない
わからなくとも
わからない事がわかればいい
違う光景を感じられるのなら
いつでもそれを旅だと思えばいい

遠くを目指し
遥々揺られて
わたしの重心をずらす
きっと転ぶのだろう
失敗の連続で痛手を負う
それこそが強さへの過程
弱さの強さを持っていれば
きっとあなたは手を差し伸べられる
いつかそこを離れるとしても
比較できるあれとそれ
どれもが複雑のようで
わたしたちが経験したそれぞれが
解釈されて一先ずの納得を得る
経験の全部を保持しつつ
交換されるわたしの意味
紅葉が鮮やか
雨風で落ちるその舞を
静かに見惚れ
いつかの自分を見出すだろう

それが過去か未来か
どちらでもいい
変化の渦中に
遠心力と集中で
凩が吹き荒れる
一面の白さを待って
凍える停滞を遅らせて
ゆっくりと時間を蓄える
伸び代を鋼の硬度に尋ね
本編の軸に強度を与える
冬目の狭さで持続することができる
撓う枝葉を空にして
養分を減らし
その景色を見出す時
牡丹雪が舞うのだろう
冷たさの対義で燃焼する
わたしたちの問い
遥かに遍き
次の宿を目指す