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創作に役立ちそうな記事

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小説やエッセイを書く上で役立ちそうな記事を集めてみました。自分にも、他の皆様にも役に立てれば良いと思っています。
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2020年1月の記事一覧

【文章の推敲を重ねたい】小説メイキング裏話

【文章の推敲を重ねたい】小説メイキング裏話

お話を作るとき、いつも迷う。構成・文章・エピソード・書き出す感情。どこまで推敲を重ねても、終わりのない旅のように思える。

2019年最後の日。ひとつの小説を「はじめて借りたあの部屋」 のコンテストに応募した。実体験をベースにしつつも、ゼロからのストーリー作り。7割完成してからの、抜本的な構成変え。そして、もらった真摯なレビュー。

わりと苦労した創作過程だったので、せっかくだから書き残しておこう

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表現すること創作することをためらわない

日記でもいいしコラムやエッセイ的なものでもいいし、動画でも音楽や絵画、漫画でもいいので、何か自分を表現することで、より自分を知ることができるし、他者にも自分を知ってもらえるきっかけとなります。
つまり自分から生まれるものをネットにアップすることで、自分が存在する意味が明確になるのです。

なぜならば、人間は全員クリエイターであり表現者だからです。
自分を表現するために生まれてきたと言っても過言では

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この恥ずかしさはどこから来るのか

この恥ずかしさはどこから来るのか

 またぞろ『新サクラ大戦』の話で恐縮なんですが、主要キャラのひとりに、クラリスというそれはそれは可愛い金髪のお嬢様がいます。

 公式サイトのプロフィール紹介には、

「帝国華撃団・花組」隊員、16歳。
 ルクセンブルク出身。
 本を読むのが好きな、
 知的で可憐な文学少女。

 とあります。

 ゲーム中では、本好きを買われて舞台の脚本執筆を任されます。しかし、引っ込み思案な彼女は、自分の書く物

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あなたの視界は何インチ

あなたの視界は何インチ

 このnoteというプラットフォームは、SNSとして日々新しい投稿が殺到する性質上、情報が流れていくのが非常に早い。

 マガジン機能はあるものの、基本的に連載に向いていないように思われるということは、以前のnoteで既に書きました。

 かといって、単発ものの長文noteや有料noteも、広義の「電子出版」という意味では露出・広告宣伝に限界があり、向いているとは言いがたいようです。

 実際、思

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【創作】ストーリープロッターをネタ帳にしてお前はプロットを練る。

【創作】ストーリープロッターをネタ帳にしてお前はプロットを練る。

※本記事は1年以上継続してアクセスのあるロングセラー記事なので、たびたび手を加えています。なにかお得情報があったらコメント欄とかにお願いします。

よくきたなお望月さんだよ。

ネタ帳をスマホで持ち歩く時代が来た2020年代お前は【ストーリープロッター】というアプリを知っているか。このアプリはネタ帳としての利用を想定したメモアプリであり、手元でチョイチョイとネタを仕込むことができるツールである。

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面白さがわからなくなる

面白さがわからなくなる

 書いている途中で「あ、これは駄作だな」と諦めがついた短編『オートロック』を投稿したところ、現時点でおそらく習作小説には過去最多のコメントを頂戴していて、嬉しいやら恥ずかしいやら、戸惑っています。

 これ、じつは昨年『サンタクロースの不在証明』を書き上げた直後くらいに思いついた一発ネタがきっかけで、当初は面白いと思っていたのですが、空き時間や移動時間にちょこちょこ書き継いでいるうちに、自分でも面

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一編集者が考える、文学賞のジャンルのこと

一編集者が考える、文学賞のジャンルのこと

 年が明けて、創作活動の目標を掲げている方も少なくないなかで、個人的に興味深く思った記事がふたつありました。

 私はライトノベルやライト文芸と呼ばれるジャンルの編集には携わったことがありませんし、いわゆるライトノベルレーベルの作品を読んだのも中高生の頃が最後です。最近の潮流、たとえばネットで隆盛を極めているという「異世界」がどうというのは、流し読み程度に触りだけ覗いたことはあっても基本的には門外

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名前をつけるのが苦手

名前をつけるのが苦手

 拙作『オートロック』と『サンタクロースの不在証明』には、ある共通点があります。

 それは「登場人物に名前がないこと」です。

 じつは、この時点で二流以下だと断言できます。あくまでこれらは「推理ゲーム小説」として、登場人物たちを記号的に描きたかったため、あえて意図的に固有の人物名を排して書いたのですが、それにしたって反則気味です。

 短編だからいいようなものの、これが長編となると、読むのに多

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