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ふむふむ

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#日記

「ギャラなしでもやります」は、アウト。

「ギャラなしでもやります」は、アウト。

「ギャラをどうやって決めていますか」という質問があったので、参考になるどうかは知らないけど、「写真の部屋」の記事を無料で公開する。

俺が20代の頃。駆け出しのデザイナーだったある日、今まで仕事をしたことがないプロデューサーに会議室に呼び出された。名の知られたグローバル・ブランドの企業広告を作るにあたって日本からもアイデアを出して欲しいらしく、手伝えと言われた。

巨大なブランドの仕事だから、俺に

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「才能」の定義

「才能」の定義

先日、とあるコピーライターさんとお話しする機会があった。その話の中で、「ある若手の面倒を何年かみているが、どう考えてもコピーライターの才能がない。でも本人に自覚がなく、どうしたものか考えあぐねている」という話を聞いた。

最初こそ「才能がないのではなくまだ未熟なだけなのでは?」「1人の師匠がダメ出ししたからといってその人に才能がないとも限らないのでは?」と思ったのだが、いくつかの「ダメだと思った」

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コスト計算がなってない。

コスト計算がなってない。

この前、地方で撮影する仕事があって、生々しい話だけどギャラが50万円だった。領収証を整理していたら「せっかくだから美味しいモノ食べて泊まっていくか」と、20万円ほど使っていましたよ。

ギャラから考えるとコストがかかりすぎだけど、30万円は残るわけですから十分です。御の字です。

「できるだけ節約して、この50万円を少しでも減らさないようにしよう」という人に、ファンタジーがある、質のいい仕事なんか

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みんなが「専門家」でありみんなが「表現者」である時代に、専門家や表現者になるということ

みんなが「専門家」でありみんなが「表現者」である時代に、専門家や表現者になるということ

このノートを書いてるのは、日本対ベルギーの試合が終わった日の火曜日のお昼休みの時間です。素晴らしい試合でした。何より、圧倒的にフィジカルの強い相手に対して、あそこまで勇猛果敢に前へ前へと向かった姿に感動しました。おそらく日本の子どもたち(だけではなく、大人もまた)は大きな勇気をもらったことだろうなと思います。

そんな今回のワールドカップを、時折ツイッターでブツブツいいながら手元のタブレットで見て

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人間の一番下品な感情。

人間の一番下品な感情。

instagramに彼氏と遊びに行っている写真をアップすると批判されて謝罪させられるそうだ。果てしなく下世話でくだらない話だな。

それより重要で批判すべきことはあるし、他人が楽しそうにしていることすら認められないような社会にはウンザリ。

何か「庶民感情」というのを錦の御旗に使っているようなズルさを感じるんだけど、それが正しいかどうかではなく、ある意味での格差社会の現実でしょう。

instag

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恥ずかしくて、ほとんど人にしたことがない話

恥ずかしくて、ほとんど人にしたことがない話

 周りの人からみると大したことではなくても、なぜか恥ずかしくて言えないことというのが存在する。

 コルクは、行動指針の一つ目を「さらけだす」とした。社員にさらけだしてもらうためには、僕自身も勝手に恥ずかしがっていないで、そういう気持ちをしっかり言語化していかねばならない。それで、やっと書く気になれた。

 僕は小説家を目指していた。講談社に入社する時も、退社は小説家になってだと思っていた。ベンチ

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