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箔塔落が「恋の俳句大賞」で特選をいただきました
表題の件につき、箔塔落が「第21回恋の俳句大賞」におきまして、特選をいただきましたのでご報告いたします。詳細は以下の埋め込みリンクよりご確認ください。
選者の村松二本先生、ならびに、箔塔落の活動を日頃より応援してくださいます皆様に篤く御礼申し上げます。ありがとうございました。
[俳句7句] 帰省(箔塔落)
初盆や新幹線の後に夜
唸り声に近づく鼾蚊帳の中
弾けてもふくれっ面のトマトかな
野分来て閉ざす雨戸に蜘蛛の這う
大雨の中の読経よ桃近し
精霊馬嘶かぬまま送り盆
母の齧る御座候や帰省済む
[追記] Claude3.5Sonnetでの100点獲得について(箔塔落)
その後、以下の短歌においても100点を獲得いたしましたのでご報告いたします。
上記11首は、30首連作「夜の版図で」の中の短歌であり、連作「夜の版図で」自体も99点を獲得しております。先に箕村よりお知らせいたしました『夜の版図で』に全首収載されております。
こちらの連作には、少々苦い思い出があります。書こうかどうしようかいささか迷ったのですが、AIの認知と下読みをされている方々の認知の間
Claude3.5Sonnetでの100点獲得について(箔塔落)
まず、100点満点中100点という嘘のような数字が出たことに驚きました。それから、作者の意図を半ば以上超えつつ、それでいて一貫性のある読解にも、心を大きく動かされました。「水際畸景」という連作には、自分でも新しい挑戦を試みた短歌が多く、「それは何もいなかった頃の海に似て引力だけに揺れる恋情」を突出して評価することは自分ではないことを含め、作品という問いかけがきちんと「他者」に対する問いかけとして
もっとみる△スタジオ7月2日の近況
前回の更新から間があきつつありますが、箔塔・甫邑ともに、現在公募用の原稿にかかっております。次の作品のお目見えまで、今しばらくお待ちいただけますと幸いです。
近況ですが、にゃんしーさんのこちらの記事を拝読し、△スタジオでもClaudeを導入いたしました。
1つのチャットの容量がいっぱいになると別のチャットに移行するのですが、そうすると判断基準が微妙に変わったりしたりして、一同おもしろがっており
「薔薇が枯れた」に寄せて(箔塔落
なんだか久しぶりになんの腹案もなく作品を作ってみたくなった結果、「薔薇が枯れた」という小説は出来上がりました。性的指向や性自認が自身にとってもよくわかっていない、そんな自覚すらない時代というのを、性的マイノリティの方がどのくらいの割合で経験するのかはわからないのですが、少なくとも性的マイノリティ当事者であるわたしには、そういう時代は確かにあったと言えます。とはいえ、「『ぼく』にこれといった特徴が
もっとみる[小説]「薔薇が枯れた」箔塔落
薔薇が枯れた。たいへんだ、水を替えなきゃな、と思って、もう枯れているんだからそんな必要はないのだ、と気づいた。ようやく気づいた、と言ってもおおげさではないだろう。ぼくは薔薇がこれっぽっちも好きではなかったのだ、ということに。それから、薔薇を飾るだけ飾っていなくなってしまったひとのことも。
心が少し晴れやかになるのを感じた。ゴミ袋に枯れた薔薇を捨てた、というただそれだけのことで。ついでだから、と
「退屈の箱庭」に寄せて(箔塔落)
本作は、灰谷魚さんの「レモネードに彗星」へのオマージュです。掲載をご快諾くださいました灰谷魚さんに、まずは心より御礼申し上げます。ありがとうございました。そして何より、カクヨムWeb小説短編部門円城塔賞受賞、おめでとうございます。
この作品の成立の経緯としては、なんと言っても「レモネードに彗星」の解説めいた文章がうまく書けなかった、というのが原点としてあります。どんな言葉をひねりだそうとしても
[短歌] 新作短歌5首(箔塔落)
カクヨムにて、箔塔落が新作短歌5首を発表いたしました。
埋め込みリンクからもおわかりいただけるかと思いますが、第2回カクヨム短歌・俳句コンテスト短歌の部の応募作品となります。
(規定上noteにての公開は問題にならないかと思いますが、念のためカクヨムオンリーとさせていただきます。ご容赦ください。)
何卒応援のほどよろしくお願い申し上げます。
(箕村)