節税はズル?税金知識で賢く節税しよう! 【お金の授業#06】
目先の"お得"に惑わされない。
友達の税理士さん『僕はこう思うんだ。スーパーで10円安い野菜を必死に探すよりも、収入の約50%を支出している税金をどう抑えるかの知恵を身につけるべきだ!って。』
ボク『どいう事?』
友達の税理士さん『うん。細かく値引き商品をチェックする事や、ポイ活に励む事は、もちろんやった方がいいんだけど、まずその前に税金を理解して節税する方が最終的に得をすると言う事は、税理士として断言できるって事かな。』
ボク『なるほど・・・時間対効果で考えると、節税の方がスーパーを細かく回ったり、ポイ活するより効果があるって事か。』
節税する事は、悪い事?
ボク『でも、節税する事って何かみんな払っているのに抜け駆けしているみたいで・・・気が引けるイメージが・・・』
友達の税理士さん『それはナンセンスな考えだね。なぜなら脱税はダメだけど、節税は国が決めたルールの中で節約する事だから全く問題ない。むしろ節税をルールの範囲内で積極的に行うべきだと思うよ。』
ボク『節税して良いルール?』
友達の税理士さん『そう!国が決めたルールを犯していないのであれば節税は全く問題がないし、節税する事を後ろめたく思う必要なんて無いんだ。つまり税金は”必要量”だけ払えば良いんだ。』
税金にも『お得なクーポン』が存在する?
友達の税理士さん『実は、税金にも僕達が日頃よく買い物などで使うクーポンと似た制度が沢山あるんだ。』
ボク『え?そうなの?』
友達の税理士さん『うん。納税前に事前申し込みをしたり、納税後でも割引が適応されたり、実は国がクーポンに似た色々な減税制度を用意してくれているんだ。』
ボク『へー!』
友達の税理士さん『ただ、これをクーポンとは言わずに『控除』と言われたり、『免除』だったり、『助成金』というものだったりするんだ。』
ボク『あー、なるほど!控除って結構大きな額を引いてくれるイメージあるから、スーパーで10円安い野菜を必死に探すよりも税金をどう抑えるかの知恵を身につけるべきって言っていたのはそういう事だったのか!』
友達の税理士さん『そう!察しがいいね!』
ボク『でも、控除や助成金とか、あまり自分にあったモノが少ないイメージ・・・』
国はわざわざ”クーポン”を推奨しない
友達の税理士さん『実際はそんな事は無いんだ!多くの人に適応できる国が決めた節税ルールを君達が知らないだけなんだ。』
ボク『えー!何でせっかく自分達が作った制度を国は教えてくれないの?何か損した気分。』
友達の税理士さん『ふふふ。国は開示はしてくれるけど、わざわざ一人一人に”あなた、この節税制度を使った方が良いよ”とは言ってはくれないんだ。何でだかわかる?』
ボク『わからない・・・。』
友達の税理士さん『前回の授業でも話したけど、税金は『無知の罰金』と言われていて、『取れる所から取る』からね。税金を可能な限り多く取りたいのに、税金を取れる人に”このクーポン使えば節税できますよ?”とは言ってくれないんだ。』
ボク『そうなのか・・・そしたらなおさら『税金の知識』を身につけなきゃいけないって事なんだね。実際にボク達はどんな節税を受けられるの?』
人によって節税できる事がバラバラ
友達の税理士さん『いいね。税金に興味を持ってきたね!その調子!ただ、ここで大きな壁が立ちはだかるんだ。それは、人によって節税対策が違うという事なんだ。』
ボク『人によって節税対策が違う?』
友達の税理士さん『そう。例えば、会社員、自営業者、一人暮らし、家族がいる人、学生、シングルマザー、みんなそれぞれ節税対策が違うんだ。』
ボク『出た!これだから税金って嫌なんだよな・・・』
友達の税理士さん『まぁまぁ。気持ちはわからなくも無いけど、考え方を変えた方が良いかもしれないね。』
ボク『考え方を変える?』
友達の税理士さん『そう!それぞれの状況によって、節税できる事がバラバラであるという事は、逆に言えば節税対策が無数にあるという事。つまり、それぞれの状況下に対して、国が様々な節税制度を用意してくれているとも言えるんだ。』
ボク『おー!なるほど!』
友達の税理士さん『そこで我々、税金のプロである税理士が役に立つってわけよ!ガハハハ!』
ボク『ガハハハ!って・・・じゃあ全員共通でやった方が良い節税は無いって事?』
金持ち税理士さん『ある!それがあるんだよ!ガハハハ!』
ボク『えー!教えて!』