染島の小説執筆プロセス全公開
今回はこちらの動画のテキスト版になります。
こんにちは、染島です。16年間小説の執筆を続けた中で、自分なりの執筆プロセスを確立させました。
というわけで、今日は小説を執筆する手順についての話をしようと思います。
今回のネタですが、ある視聴者さんからTwitterのDMで「染島さんの小説の書き方を知りたいです」というリクエストをいただいたのがきっかけです。
もしかしたら需要があるのかな、と思い今回の動画とnoteの記事を作成してみました。
内容としては、自分が小説のアイデアを出すところから投稿までの手順を解説していく形ですが、別にこれを全て真似る必要はありません。自分に合った執筆スタイルを探す上での参考例にしてもらえればと思います。
染島の執筆手順は、大きく5つのパートに分かれます。
①アイデア出し
②プロット作成
③章のアウトライン作成
④本文執筆
⑤推敲&投稿
以上のパートごとに、詳しく解説していきます。
①アイデア出し
まず最初はアイデア出しですが、これは明確に「アイデアを出そう!」と思ってすることではありません。日常生活の中で、ふと思いついた話を簡単にメモして保存しておくという作業です。なので、実際に小説化するかわからないようなネタも思いついたらとりあえず書き残しておきます。書き方は箇条書きでOKです。そして、書いたらしばらく寝かせておく場合が多いです。
では、これらのアイデアがどこで思いつくかというと、多いのはトイレやお風呂の中、それから運動後です。タイミングとして共通しているのは、適度に力が抜けてリラックスしている時です。あとは例外として、面白い作品に触れてテンションが上がった時に思いつく場合もあります。
逆に、絶対にアイデアが思いつかないのは机の前です。要するに、「アイデアを出そう」と意識してしまっているときです。気を張っている時や疲れているときには、まずアイデアは出てきません。机に座ってアイデアを意識的に出そうとするのは、意外と難しいです。
②プロット作成
そして、アイデアの中から小説化したい作品をプロットにします。
染島がプロットに書いていくのは以下の5つです。
1.テーマ・コンセプト
2.世界観
3.登場人物
4.用語集
5.物語全体のあらすじ
これらの詳細については、プロット作成方法を紹介した動画とnoteが別にあるので、そちらを参考にしてみてください。
③章のアウトラインを作成
普通ならプロットが完成したらすぐ本文の執筆に移る人が多いかもしれませんが、自分の場合はその間に各章ごとのアウトライン作成を挟みます。
要するにプロットに基づいて1章分のあらすじを構築していくわけですが、この時点で章の中の段落分けをある程度決めて、各段落内で起こる主な出来事を箇条書きしていきます。ここでも、まだ綺麗な文章でつなげていく必要はありません。
そして、1章分のあらすじが書き終わったら、いよいよ本文の執筆に取り掛かります。
④本文執筆
ここまでの下準備が終わったら、ようやく本文の執筆スタートです。
本文は、書き始めたら基本的にペースは崩さないように毎日ほぼ一定の文字数で執筆していきます。この時の注意点としては、目標とする文字数は長期的に続けられる無理のない設定にすることです。
自分の場合、現在は1日約250字程度のペースを維持しています。以前は毎日500〜1000字程度のペースで書いていたこともありましたが、現在はnoteとYouTubeの製作もあるためセーブしています。
250字という数字は1日に書く文字数としては少ないかもしれませんが、これでも毎日継続すれば10日で2500字、1ヶ月なら30日として7500字、1年続ければ91250字になります。1年で、そこそこの長編が書ける計算です。
なので、1日当たりの文字数が少なくても、とにかく続けられることが大事だと思います。
また、執筆するにあたっては③で作ったアウトラインをこまめに確認しながら書き進めるようにします。そうすることで、ストーリーラインからの脱線を最小限に抑えることができます。
これらのポイントを押さえて、1章ずつ③と④を繰り返していきます。
このパートはとにかく長期戦になりますので、根気が大事です。
⑤推敲&投稿
③と④を繰り返して、ようやくエピローグまで書き上がったら、ラストは推敲です。
ここで、自分の場合は所属するサークルの仲間に一度読んでもらいます。そして、指摘があった箇所を修正していきます。
その上で、自分でも最低1回は通しで読んでチェックします。もしwebで投稿する作品の場合には、直前にも投稿するパートの文章を見直ししてから全体公開します。
また、連載で投稿する時は基本的に毎日更新です。そして、更新が滞りなくできるよう、必ず作品は連載開始する前に完結させるようにしています。
こうして、エピローグまでweb上で公開することができたら、初めて小説の完成となります。
まとめ
以上が、染島の小説を執筆する工程になります。このプロセスは最初にもお伝えした通り、あくまで1つの参考例です。僕の書き方が唯一の正解というわけではありません。だから小説を書く上で公開した手順全てを真似ようとする必要はないです。きっと、向き不向きがあると思うので。
今回公開したプロセスの中から使えそうな部分、できそうな部分だけを盗んでいって、自分なりの執筆の手順を確立してもらえればと思います。
それでは!
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?