マガジンのカバー画像

社長の思い

422
八鹿警備保障の代表取締役である田路智洋社長による手記。日々の仕事上の気づきや若社長としての心情を赤裸々に綴ります。
運営しているクリエイター

2019年6月の記事一覧

とあるカレー屋での気づき

1

昨日、とある三ノ宮のカレー店で昼食をとった。

とりあえず初めて入った店だったので、定番のビーフカレーセットを頼んだ。

サラダ付きで830円。これに100円を上乗せすればドリンクも追加できる。
コスパ的にはそこそこだが、お得という程ではない。

前菜のサラダを食べながら待っているとカレーが出てきた。
ピクルスもついてきたので、もしやと思いカレーを食べるとやはり甘い味から辛さが湧き出てくるあ

もっとみる
西日本最高峰の霊山を登る

西日本最高峰の霊山を登る

昨日、仕事がひと段落ついたこともあり、気分転換のため、石鎚山に登った。

石鎚山は日本百名山で標高1982mと西日本で一番高い山で、自分が好きな小説である「永遠の仔」の舞台となった山でもある。

心に深い傷を負った少女が救いを求める山。

この山が修験道のメッカとされる霊山であるけど、どこか山の空気や風景は日常でのストレスや軋轢、苦しみを浄化してくれるところがある。

昔、山岳信仰がかつて穢れの多

もっとみる

隊員の思いをアップ

一日一文を始めて今日で347日経った。あと18日。いよいよ佳境にさしかかってきた。

でもふと考えた。社長である自分だけしゃべるのはいかがかと。

やはり、会社は社長と社員で運営されている。

であるなら、社長である自分だけでなく隊長他隊員のみなさんにも今思うことを述べる機会を与えてもよいのではないか。

でもそれを強制するのは、却って彼らのモチベーションを下げることになる。

そこで今の心境を述

もっとみる

直観で貫く

最近は映画や音楽や本だけでなく、どこもかしこも賞や評価で溢れている。

でも思う。科学技術のような客観的なものや政治経済といった社会的な事は別として、主観的なものはいいか悪いかなんて自分の感覚で判断すればいいじゃないかと。

例えば料理。ネットを見れば食べログでありとあらゆるお店が評価の対象になっている。

3.5付近なら高評価。3以下なら低評価と言った具合だ。

でも3.5でも不味い店はあるし、

もっとみる

〝腐ったミカン”だからこそ意義がある

1

座敷わらしがいつく家は栄えるが、その子が去る家は衰退し、やがて滅びるという。
この言い伝えの意味は遊び、言い換えれば無駄を許さない場所は甚だつまらないということなのか。

2(1)

腐ったみかんという言葉はドラマの世界だけではなかった。

かつて金八先生で老教師が放った腐ったみかんという言葉。

これは他のクラスメイトに悪影響してしまう問題児のことを表す言葉だが、これを現実社会の追手門学院

もっとみる

ご利用は計画的に

1

友人の知り合いに借入金を返せずに強制執行までいってしまった方がいて、お話を伺う機会があった。

彼曰く、なぜこんなことをされるか分からない。
金融機関の〜さんはお金を〜円返せば、訴えることはないみたいないったのに自分の知らない間に判決が出てこんなことになるなんてひどいわ、納得できない、みたいな笑。

確かに民事だし紙の上のことなんで実感はないのは分かる。

でも、それが世の中。ペーパーをバカ

もっとみる

初心忘れるべからず!

1(1)

昨日、荻原浩の直木賞受賞作「海の見える理髪店」を読んだ。

さすが、直木賞受賞作だけあって、文章の妙を感じさせる良作だった。

読者が当初イメージしていた登場人物達の位置付けを言葉の使い方一つで覆して最後に全体像を見せるやり方は歌野晶午著「葉桜の季節に君を思うということ」に近いと思う。

そしてこの作品は老理容師の山あり谷ありの人生の独白がその巧みさによって、大切なものを思う優しさに転

もっとみる
剣山での一考

剣山での一考

昨日、徳島の剣山〜一ノ森を縦走した。

剣山は標高1955mと四国で二番目に高い山で日本百名山に指定されている。

登山時間は3時間20分と少し長かったが、一ノ森(標高1879m)から西島駅までのルートが意外に手強く、思いのほか、時間がかかってしまった。

でも剣山自体は登山口がそれなりに高いところにあり、累積標高差も600に満たないこともあり、登りやすいと思った。
一ノ森を入れなければ子供のハイ

もっとみる

シブチンは災いの元

1

契約して、きちんとサービスをしたのに、請求して支払ってもらう段階になったのに、あれこれケチをつけたり、屁理屈を述べたりして約束のお金を払おうとしない人間を信用できるだろうか?

ましてそれが命をかけるほどハードなサービスであればなおさら…。

2(1)

この前、協力関係にある大手警備会社から、とある会社(以下、A社)の社長のボディガードの仕事を御社で引き受けてくれないか、というお願いを受け

もっとみる

「感動をありがとう」をぶっ飛ばせ!

1

サッカー日本代表がコパ・アメリカでチリに4-0で負けた。

ネットを見ても憤慨のコメントが多いけど、正直なんとも思わない。
でもサッカーに興味ないわけではない。

目的がワールドカップでのさらなる飛躍ならば、今回の試合はそのためのプロセス。であるなら試合結果だけじゃなく、試合内容が問われるべきだが、自分はサッカーのど素人で一ファンに過ぎないので、その内容を判断できないしまた判断する資格もない

もっとみる

適材適所

警備業は人を現場に派遣する仕事。なので当然人に関するトラブルがある。

その中でも「感」のない隊員に対する扱いには頭を悩ます。

本当は真面目でいい人間で困った時には率先して現場に出てくれるのにガサツだったり、ぶっきらぼうなのでお客様や関係者から苦情がきたり、何も悪いことをしていないのに、外見が気持ち悪いと派遣先のユーザーから苦情が来る。

その結果としてチェンジしてくれと取引先からお願いされるこ

もっとみる

スタンガンに拳銃の代わりが務まるか?

1

富田林での教訓が生きたのか。警察官を刃物で刺して拳銃を奪った事件での警察側の対応は早かった

防犯カメラに映った容疑者の容姿公開は人権上問題になりうるのでそれなりに覚悟が必要だったと思うが、地域の安全を考慮した上での迅速な対応は適切だった。

事案にもよるが、人権が正しく機能するためにも安全への考慮が大切だと一国民として改めて感じた。

2(1)

でも、その安全が変な方向にいってしまってい

もっとみる

好みを大切に

1(1)

「田路君の音楽・映画・本の好みってちょっと変わってるね」と友人・知人から言われることがある。

意図的にマニアックなものやサブカルチャー的なものを選んでいるわけでもない。
メジャーなものや売れているものでもいいと思えば選ぶようにしている。
要は好みで選ぶものは自分の好みに忠実にあるべきだと思い、それを実行しているだけ。

(2)

そのスタンスを貫くと見えてくるものがある。

それは人

もっとみる

「小津先生」を想う

1

昨日、YouTubeで久々にドラマ「さよなら小津先生」を見た。
元冷徹なエリート金融マンの中年教師が落ちこぼれの学生とバスケットボールを通じての心の交流を描いた名作。

主演の田村正和の名演技が光る。生活感のないクールな役者がこういう役を演じるとそのギャップにやられますね。また古畑任三郎とは違ったとよさがあるというか。

誰だって自分の歴史を持っている。当然その中には今の基準で考えると間違っ

もっとみる