とあるカレー屋での気づき

1

昨日、とある三ノ宮のカレー店で昼食をとった。

とりあえず初めて入った店だったので、定番のビーフカレーセットを頼んだ。

サラダ付きで830円。これに100円を上乗せすればドリンクも追加できる。
コスパ的にはそこそこだが、お得という程ではない。

前菜のサラダを食べながら待っているとカレーが出てきた。
ピクルスもついてきたので、もしやと思いカレーを食べるとやはり甘い味から辛さが湧き出てくるあの味、そう関西人にはお馴染みインディアンカリー系の味が出てきた。

でもインディアンカリー程甘味から辛味が湧き出るメリハリの良さに欠ける。
あのメリハリの良さこそがインディアンカリーの命だと思うので若干物足りなさが残る。

加えて、メニューを見てみると、いろんなトッピングが出来るようになっている。
これはみなさんご存知、CoCo壱スタイルだ。

でもCoCo壱よりもバリエーションが少なく、加えてカレーのルーの自己主張が強くて自分色のトッピングがいまいち生きてこないように思うのだ。
CoCo壱のカレーのルーはこれまた皆さんご存知のバーモントカレーのルーがベースになっているという。
真偽のほどは別として、それくらいオーソドックスで自己主張のないルーだからこそ、お客さんはトッピングで自分色のカレーにすることができると思うのだ。

つまり、このカレー店は、自分の店でなく複数の他の有名店の強みを合体させてさらに強くしようとしたが、結果としてすべてにおいて中途半端なものになってしまっていると思うのだ。

金にモノを言わせ、四番バッターばかり集めて最強になるはずだったかつての読売巨人軍は最強には程遠いチームになってしまった。
それに同じ。

2

やはり、強みを生かすには、自分らしさを大切にする必要がある。

そうすれば、自ずとものごとの緩急がつけやすくなり、一見強くないものや場合によっては弱みすらも強みに位置付けることができるのではないか。

その点で言えば、経営資源の不足している中小企業にもチャンスはあると思う。

でも、ウチを含め、それが出来ない会社がほとんど。

それは目の前のやりくりに目が行きすぎているから。
目の前ばかりみていると、緊急性が優先順位になってしまい、自社らしさに目が行きにくくなる。
普通にやっているとそうなってしまいがちだ。

そういう意味でも、一歩引いてものを見れる人間が必要だし、そんな人間の意見を尊重する企業風土を作る必要があると思うのだ。

そんなことを食後のアイスカフェオレを飲みながら考えていた。

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