好みを大切に
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「田路君の音楽・映画・本の好みってちょっと変わってるね」と友人・知人から言われることがある。
意図的にマニアックなものやサブカルチャー的なものを選んでいるわけでもない。
メジャーなものや売れているものでもいいと思えば選ぶようにしている。
要は好みで選ぶものは自分の好みに忠実にあるべきだと思い、それを実行しているだけ。
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そのスタンスを貫くと見えてくるものがある。
それは人の好みは違うということ。
当たり前といえば当たり前だけど、これを実感することが対人尊重につながってくる。
同じ友人が、あるものに関する自分の好みに共感するのに、違うものに関する自分の好みに反感する。
逆の場合もまた然り。
また、相手の好みとのシンクロ率が半端なくて、それだけで親友になったり、恋愛関係に発展する事もあるだろう。
逆にそれがきっかけになって喧嘩に発展したり、関係の破綻や失恋に繋がるかもしれない。
でもそういった体験が人に対する適切な距離感の設定やそれぞれのライフスタイルを尊重することに繋がるし、広い意味でのコミュニケーション能力の向上に繋がっていくんだと思う。
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そして、そのスタンスは経営にも必要な要素だと思う。
人と共に課題解決を図るのが経営。
その人との好みの違いを認識し、適切な距離感で接したり、保つことは自分だけでなく相手にとっても気持ちがいいと思う。
同じ課題解決をするなら気持ちのいい相手としたいと思うのが人情だろう。
それが相手を尊重するということなんだと思う。
そのためにはこれはこういうものだ、こいつはこんなやつだというジャンル付けに囚われないことが大切だと思う。
それ自体は複雑な社会の中で円滑な日常生活を営むためにみんな無意識のうちにやっていること。
でもそれに囚われてしまうと相手の本当の意味での好みが見えなくなることに繋がって適切な距離感を築けない可能性も出てくる。
冒頭のようにジャンルに囚われずに音楽や映画等の作品鑑賞を心掛けているのは、自分もそういったジャンル付けに囚われる傾向があると思うから。
まずは直観的にモノを見て、その上でジャンルを認識したり設定しても、それに囚われないこと。
そんな姿勢でこれからも自分の好みに忠実な生活を送っていきたいと思う。
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