適材適所


警備業は人を現場に派遣する仕事。なので当然人に関するトラブルがある。

その中でも「感」のない隊員に対する扱いには頭を悩ます。

本当は真面目でいい人間で困った時には率先して現場に出てくれるのにガサツだったり、ぶっきらぼうなのでお客様や関係者から苦情がきたり、何も悪いことをしていないのに、外見が気持ち悪いと派遣先のユーザーから苦情が来る。

その結果としてチェンジしてくれと取引先からお願いされることもある。

なんともかわいそうな話だが、致し方がない。

なぜならサービス業は「感」を売る仕事で、その中でも警備業は安心「感」を売る仕事だから。

なのでその場合にはお客様を不安や不快にさせる隊員に対しては、派遣場所や担当業務を変えたり、ユーザー層が変わる時間に勤務時間を変えるようにしている。

ではどうしても隊員がその場所で働きたいといった場合はどうか?

お客様を不快にさせた理由が例えば隊員の勤務姿勢や身だしなみと言った努力次第で改善できるものに起因する場合は、苦情の事実を伝えた上で、その原因を伝えた上でいったん別の場所で働いてもらうが、それが改善した場合は、改めて隊員が希望する場所で働けるように先方に相談する旨を伝える。

でも、それが個人の努力では如何ともし難いものに関してはそれは致し方ないと思う。

そういう場合は、その隊員と面談して希望以外で行ってもいい現場でかつ隊員と相性の悪くない場所を一緒に探すようにする。

決してその場合に、隊員がゴネたり、やさぐれても、注意はしても隊員を排除しないことを心がけている。

なぜなら警備業は人に動いてもらう仕事。隊員の特性と現場の特性をマッチングするのがこの仕事の肝だから。

適材適所を旨とする配置を今後も心がけたいと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?