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自作小説『解放』3. 宿題
小学生の頃、放課後は学童に行っていた。
到着後10分は宿題の時間と決まっていたが、それ以降は宿題が終わっていなくても遊ぶことができた。
でも、遊ぶのは宿題を終わらせてからと決めていた。
というより、それが当たり前だと思っていた。
「なぎも宿題なんかやめて遊ぼうよ。」
そう言われても、宿題をやめることはなかった。
なぜなら、まだ終わっていたなかったからだ。
今考えれば、宿題なんて家でも
前髪を規制する校則に関して(以前投稿したものを編集して再投稿しています)
高校のときの校則に、前髪は眉上でなければならないというものがあった。つまり、少なくとも眉にぎりぎりかかるくらいより上までは、前髪を切らなければならなかったのだ。ぎりぎりの眉にかかっているくらいであれば、身体検査では許容された。
自分は頭が固かったため、ルールは必ず守らなければならないという信念や、髪にかかる費用は安く済ませたいという気持ちがあった。そのため、身体検査の日の前には必ず前髪を眉よりも
自作小説『解放』2. 学級委員
「なぎさんはいつもくつをそろえて帰っているのね、えらいわ。」
学級委員になった私は、委員活動である「くつそろえ運動」を毎日欠かさず行っていた。
「かかとそろえ運動」とは、各クラスの学級委員が、下校時に毎日、下駄箱のクラス全員の靴をそろえるという運動である。
全校学級委員長は、靴をそろえるなどの「見た目を整える」活動は、学校をよくするのに想像以上に大切だと言っていた。
それを聞いてますますや
自作小説『解放』1. 天使
天使みたいな子だとよく言われた。
天使みたいに優しい子だと。
でもそれは、本当の優しさではなかった。
優しいことをしていたのは、相手を想うからではなかった。
「そうすべき」だからそうしたまでだった。
この人間世界でどのような行動が望ましいか。
世間から見たら、大人から見たら、先生から見たら、自分はどうするべき?
そんなことばかりを考えて、行動基準にしていた。
気づいた時には、本当は
テーブルの上が散らからない画期的な方法
なんでもテーブルの上に置いてしまって、いつのまにかテーブルの上が散らかってしまう人は多いのではないだろうか。そんなあなたに朗報だ。テーブルの上が散らからない画期的な方法を紹介する。
段ボール箱を1,2箱もしくはもっと用意する。
普段なら机の上にぽいとおいてしまうようなものを、テーブルの上ではなくその箱に置いていく。
これでテーブルの上はいつもきれいだ。
あとは定期的に箱を見直して、箱の中を方付け
頭の中のごちゃごちゃ
絶望というぬるま湯につかっているうちに、
そこから抜け出せなくなった。
この世界は思ったよりも複雑で、
いろんなものがこんがらがってるんだ。
ずっと家にいるうちに、
もはや外に出るのが面倒になった。
布団の中にいるうちに、
そこから抜け出すのが面倒になった。
なんでも携帯で済ませるうちに、
どうして生きてるのか分からなくなった。
放って置かれた料理本。
陽光に照らされた墓場。
なるようにしかならない
昔まであった絶対的な基準、
自分の中にあった絶対的なものは、
どこかへ消えた。
こうするのが正しい、
そうするのは間違い、
誰が決めた?
数々の理不尽な経験。
いつしか気づいたんだ、
なるようにしかならないって。
#あたらしい自分へ