自作小説『解放』3. 宿題
小学生の頃、放課後は学童に行っていた。
到着後10分は宿題の時間と決まっていたが、それ以降は宿題が終わっていなくても遊ぶことができた。
でも、遊ぶのは宿題を終わらせてからと決めていた。
というより、それが当たり前だと思っていた。
「なぎも宿題なんかやめて遊ぼうよ。」
そう言われても、宿題をやめることはなかった。
なぜなら、まだ終わっていたなかったからだ。
今考えれば、宿題なんて家でもできたのに、宿題よりも遊びのほうが大切なのにと思う。
子供のころから、つまらない奴だったのだ。
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