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「強く生きていくためにあなたに伝えたいこと」 野々村友紀子

「自分の心の真ん中に、動かない強い言葉が一つあれば、必ずそこへ戻ることができる。「親の教え」というのは、そういうものだと思います。」



「強く生きていくためにあなたに伝えたいこと」 野々村友紀子


放送作家であり、テレビのバラエティ番組でも活躍中の野々村友紀子さん。


この本は、野々村友紀子さんが娘さんたちに書き綴っていた1冊のノートが元になって書かれたそうです。


シンプルだけど奥の深い言葉たち。


僕はこの本を読んで、自分では言語化できなかったけど、自分の考えを代弁してくれているような言葉がたくさんあって、とても共感し、その中でも、親の子どもを思う言葉が胸に突き刺さりました。


「親を信じること」


何があっても、親は子供が一番大事。
子供のことは決して見捨てない。
子供のためならどんなことでもできる。
この世で変わらないのは、親心。
友情や恋心は変わってしまうかもしれない。
だけど、どんなにケンカをしても
ひどいことを言われても
親の子への愛情だけは変わりません。
自分の命よりも大切なんです。
だから、親のことを信頼して、
何でも話してください。
困った時はいつでも言いなさい。


あとがきで、野々村さんはこう語っています。


子どもが「生まれてきてよかった」と思ってくれたら、それが親にとって「生きててよかった」と思うのです。


誰しも自分のことが愛おしく、大切だと思います。


しかし


親だけは自分ことを大きく上回って、子どものことが大切なんですよね。


自分の子の命だけが、自分の命にも勝る大事なものかもしれません。


もしも、いじめに遭ってしまったら
今、いじめに遭っているなら


必ず、すぐに相談しなさい。
先生や友達に言えなくてもいい、
親には必ず相談してください。
本当に救えるのは、親だけだから。
絶対に助けてあげる。
必ず終わらせることができるから、
我慢なんてするな。
自分を責めなくていい、
恥ずかしがらなくていい。
恥ずかしいのはいじめる人間。
例えば、遠い場所に行くだけで終わる。
死にたいなんて思う前に、話すこと。


この本は


強い言葉で子どもへの愛をストレートに放つ野々村さんの気持ちが胸の一番深いところで共鳴振動し、やさしい旋律を奏でているのです。


心が辛いとき


言葉は、あなたを助けてくれます。


シンプルで当たり前だと思っていた言葉が、文字となって心に変換されると説得力が違ってきます。


とくに親からの言葉は、力強い支えになります。


自分の心の真ん中に、動かない強い言葉が一つあれば、必ずそこへ戻ることができる。「親の教え」というのは、そういうものだと思います。


とても楽になった言葉がありました。


自分が思っているより、他人は自分を見ていない。

(中略)

みんな自分のことで精いっぱい。
いつまでも覚えているのは自分だけ。


いつも人の目ばかり気にしている自分にとっては、ありがたく心に留めた言葉でありました。


もうひとつ


本を読むことについての素敵な言葉がありました。


本を読めば読むほど
心の視野が広がり、
より広くこの世界を見渡せる。
読めば読むほど
今まで見えてなかった景色や
気づかなかったものに出会える。
いつか迷った時、悩んだ時、
答えをくれる。
だから、偏らず色んな本を読みなさい。
本から得た知識で人生の失敗を減らし、
成功を増やすことができる。
知識は人生を変える。


言葉を文字にして読むと、言われた言葉よりもスッと気持ちに馴染みます。


本から得た「動かない強い言葉」があると、いざというときに、強い味方になり、踏ん張れるのです。



【出典】

「強く生きていくためにあなたに伝えたいこと」 野々村友紀子 
 産業編集センター


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