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2021年10月の記事一覧
マイケル・サンデル「能力主義から離れ、仕事の尊厳について考えてほしい」【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.182】
ベトナム戦争真っただ中の1971年、2400人のカリフォルニアの学生を前にロナルド・レーガンとの討論に挑んだ18歳のマイケル・サンデルは、早くも敗北から教訓を得た。現在ハーバード大学で政治哲学を教えるサンデルは、そのときの様子をこう振り返る。
「私は高校時代に培った最高のディベートスタイルでレーガンに容赦なく質問を浴びせましたが、まるで暖簾に腕押しでした。レーガンはどんな質問も軽くかわし、ユーモ
あなたが1日2リットルの水を飲んでも「美しい体」は手に入りません【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.181】
最近少しでもソーシャルメディアを見たり、運動イベントに参加したりした人は、もっと水を飲むよう、これでもかと勧められたことだろう。
水を余分に消費することには、記憶力の向上からメンタルヘルス、エネルギーの増加、血色の改善まで多くのメリットがあるとされ、その数は限りない。
ハインドマンいわく、水分補給を続けることは間違いなく重要であるが、「より多くの水を飲むという行為だけで人がもっと健康になれる」
マグロ漁で引っかかった“獲物”が 巨大すぎてびっくりマンボウ!【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.179】
アフリカ大陸の北岸にあるスペインの自治都市セウタ沿岸から500メートル沖で、超ビッグサイズのマンボウが引き上げられ、話題を呼んでいる。
スペインの地元紙「ディアリオ・デ・セビージャ」によれば、10月4日、このマンボウは誤ってマグロ漁の網にひっかかってしまった。マンボウの捕獲は禁じられている。
そのため、漁師たちはマンボウを海へ返すのだが、その前にこの巨体を測定してみた。すると、尾ひれから口まで
高級ステーキ店での4人のディナーのお会計が580万円超! 何がどうしてそんな金額に?【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.178】
高級塩マルドンをパラパラと指先から散らす、独特の塩振りポーズで知られる「ソルトベイ(塩振りおじさん)」こと、トルコ人シェフのヌスレット・ギョクチェ。
彼がオーナーを務める高級ステーキハウス「Nusr-Et(ヌスレット)」のロンドン支店を訪れた来店客が、驚愕のお会計をネット上に晒し、話題になっている。
同店はドバイやアメリカなどで複数の店舗を展開しており、今年9月にはロンドンの一等地ナイツブリッ
氷風呂にタッピング療法…「疑似科学」だらけの“悪徳ウェルネス”にご用心【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.177】
私のウェルネスの世界への旅は、多くの人と同じように“正真正銘”の健康問題に端を発している。筋痛性脳脊髄炎の症状に2度悩まされ、現在は新型コロナウイルス感染症の後遺症を抱えている。
私たちのほとんどは、従来の医師や精神科医の手にかかって旅を始めるが、前者で解決しない場合は、気づけばあっという間に「疑似科学」の世界へ深くはまり込んでいる。私は30年におよぶ旅の過程で、本物のヒーラー(治療者)に数多く
元ファッション誌エディターの私が、カリフォルニアの洞窟に住む理由【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.176】
イエス・キリストが砂漠で40日間過ごしたとき、悪魔が石をパンに変えるよう彼を誘惑し、道を外させようとした。悪魔としては、その誘惑はちょっと物足りないと思う。午後3時、カリフォルニア州モハーヴェ砂漠にある自分の洞窟で、38度の暑さのなか横たわっていると、私の食べ物をめぐる幻想は、フィッシュ・アンド・チップスやローストした肉へと辿り着く。
2020年の6月、私はティピー(北米先住民の獣皮製住居)に住
9ヵ月の昏睡状態から目を覚ましたら、家族にも死んだと思われ、仕事もクビになっていた【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.175】
交通事故で昏睡状態に陥り、9ヵ月後に奇跡的に目を覚ましたケニアの警察官がいる。眠っている間に、家族には死んだと思われ、仕事も職務放棄で解雇されていた。
英メディア「BBC」によると、ルーベン・キムタイ・レル巡査は、2020年12月20日に交通事故で重症を負い、ナイロビの国立病院に入院していた。集中治療室で治療を受けていたのだが、その消息はなんと家族にも勤務先の警察にも知らされていなかった。
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「100個のタコスを買わされた!」 ある女性が語る“人生最悪のデート”が異様すぎてバイラルに【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.173】
SNSサービス「ティックトック」の女性インフルエンサーが明かした「史上最悪のデート」があまりに異様すぎると、英紙「インディペンデント」ら複数のメディアが紹介している。
ティックトックで82万人以上のフォロワーを持つエリーゼ・マイアズ(@elysemyers)は、投稿した動画で「いままでもっとも悲惨だったデートは?」という質問に対し、自身の苦い経験を語った。動画はバイラル状態となり、すでに4万件以
いのちを救った“転職”──「燃え尽き症候群」を克服した人たちのライフ・シフト【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.172】
職場でのストレスを抱えていたスペンサー・カーターは、3ヵ月にわたり休職していた。しかし休職中にも早く復帰するよう上司から連絡があり、カーターが担当していたチームは2倍に拡大され、それに伴って彼の責任も倍増した。
「最後の2年間は、すべてが悪い方向へ向かっていきました」と、カーターは控えめに振り返る。事実、このままではストレスによる極度の高血圧で死んでしまうとかかりつけ医から忠告されていた。彼は「
中国で「自殺したい人」を見つけるAI アルゴリズムは“心の病”の救世主になれるのか【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.171】
2012年、中国東部・南京市に住む一人の学生がSNSの「Weibo(ウェイボー)」に「さようなら」と書き込み、自ら命を絶った。その投稿には何百万ものコメントが寄せられ、ほどなくしてそこは鬱を抱える人々がオンラインで集う場になった。
ウェイボーのこうした書き込みを人工知能(AI)で検出し、自殺の危険性があるユーザーを特定しているのが「樹洞レスキュープロジェクト」だ。
まず危険を察知したアルゴリズ
米国の制裁を受けても巨額の研究投資をやめないファーウェイの「すさまじい未来志向」【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.170】
テクノロジー企業グループ華為技術の次期後継者と目される孟晩舟は9月末に中国に帰国し、3年間近いカナダでの拘留中に学んだ教訓を会社のために活かすことを誓った。
アメリカは連邦政府によるファーウェイの機器の使用、アメリカ企業による輸出認可なしのファーウェイ製品の販売、およびアメリカの技術または設備を用いて設計・生産された半導体のファーウェイの機器への使用目的での供給を禁止した。これはファーウェイに対
遺伝子操作で誰もが「生物兵器」を作り出せる脅威とどう向き合うべきか【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.169】
ポール・ダブラウ(41)は、自宅で遺伝子を組み換え、発光するビールを自家醸造するのは違法になるのかと心配していた。この発光ビールの醸造には、クラゲの遺伝子情報を取得し、それをビール酵母に適用し、従来の方法でアルコール発酵させる必要がある。
ダブラウは、バイオハッキングに趣味で精を出すアマチュアのコミュニティを同胞とみなしている。そのようなコミュニティが活気付いたのは、Crispr(クリスパー)を
中国の「飲み会」カルチャーに大ブーイング──飲酒強要を若者も政府も大批判【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.168】
中国では、アリババ・グループの女性従業員が、出張先で上司に過度な飲酒を強要され、性的暴行にあったと今年8月に告発し、大スキャンダルとなっていた。
英メディア「BBC」によると、アリババの事件では、上司の行動が防犯カメラに映っているにもかかわらず、会社も検察も適切な対応を取らなかった。女性は社内のチャットで告発。それがソーシャルメディアで拡散されて、批判が高まった。告発された上司は解雇され、上級管