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私生活(エッセイ)

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感じたことをテーマでまとめたエッセイです。
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2020年5月の記事一覧

目に見えない何かに支配される

目に見えない何かに支配される

 少し調子が悪いなと感じるときは決まって低気圧が近づいてきている。転んでひざを擦りむくとか、薄着で出歩いて風邪を引くとかなら納得できるが、目に見えないものによって体調が左右される、ということに関しては腑に落ちない部分が多い。

 それでも、雨の日は気分が落ち込むし、外が晴れているだけで素敵な一日が始まりそうだとわくわくする。そうやって毎日天気や気圧に踊らされている。

 目に見えない気圧に自分の体

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暴れん坊のゴールデンウィーク

暴れん坊のゴールデンウィーク

GW中、突如として死にたくなった。今年に入ってから突如としてから「生きたい」と願う欲望が出てきたせいで、しばらく死にたいなんて思わなかったのに。

今、思い出すとなぜ死にたいと思ったのかわからない。この先ずっと私は私のことを嫌いだろう。極端に物事を考え、小さなことで気持ちを落としてを繰り返す自分に嫌気が指した。この先も変わらないだろう自分の思考を持ち続けることが怖くなった。

つらい思いをするのだ

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幸せは他人と比べたら永遠に手に入らないけれど、他人と比べないと感じられない

幸せは他人と比べたら永遠に手に入らないけれど、他人と比べないと感じられない

最近、仕事が落ち着いている。とはいえ、4月末までは地獄のスケジュールで原稿を書いていたが。じつはコロナウイルスの影響で発売日が倒れてしまい、なんと6月に3冊も刊行するスケジュールで動いていた。通常、1年かけて8冊くらい作るのが一般的ということを考えると、1ヶ月に3冊というのはとてつもなく多い数だということわかってもらえると思う。

3冊とも違う版元、それでも6月発売という同じ部分を持っているのでス

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母より、「あなたはあなたのままでいいのよ」

母より、「あなたはあなたのままでいいのよ」

ここ一週間ほどずっと雨が続いている。我らにとっては低気圧ほどつらいものはない。体がだるく、何に対しても気力が起きず、そんな自分に嫌気がさして消えたくなる。太陽が見えるだけでどれだけ心が救われるのだろう。

落ち込んでも自分を救えるのは自分しかいない。その事実を、痛いほどわかっているのに、誰かに助けを求めてしまう。おおよそ、近くにいる彼氏や夫、遠く離れている実母など。「毒親育ち」だと言い放っているの

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