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母より、「あなたはあなたのままでいいのよ」

ここ一週間ほどずっと雨が続いている。我らにとっては低気圧ほどつらいものはない。体がだるく、何に対しても気力が起きず、そんな自分に嫌気がさして消えたくなる。太陽が見えるだけでどれだけ心が救われるのだろう。

落ち込んでも自分を救えるのは自分しかいない。その事実を、痛いほどわかっているのに、誰かに助けを求めてしまう。おおよそ、近くにいる彼氏や夫、遠く離れている実母など。「毒親育ち」だと言い放っているのにも関わらず、都合にいいときだけは親に頼る。親と、子。切ってもきれない関係性はここに所以する。

5月19日、特に理由もなく低気圧のおかげでマイナス思考に陥った私は、涙が止まらなくなり、隣の部屋でリモートワークをしている旦那に助けを求めた。理不尽にも「どうして悲しい気持ちから私を救ってくれないの!」と旦那を責め続ける。見かねた旦那は私の母に電話をかけた。

普通ではない私の精神状態に対し、親は時間をかけて理解を深めてくれていったと思う。電話越しに母は私の状態を即座に察知し、こう話しかけてくれた。それにとても救われたので、ここに残しておきたい。

「あなたはあなたのままでいいのよ。
感受性にあふれて、人のことより深く考えて。
人よりも辛い思いするかもしれないけど
それはいつかあなたがママくらいの年になったらわかる。
誰かの気持ちに寄り添えるようになる。
いま辛くてもそれはきっと誰かの役に立つから、そのままで大丈夫。」

一番求めていた言葉が「そのままでいい」だったのかもしれない。

些細なことで自分に嫌気がさし、自己嫌悪に陥る。
どうしてちゃんとできないんだ、と自分を責める。
こんな自分が嫌になり、”誰か”と比べてアラを探して自分で自分を咎める。

こんなループを終わらせてもいいのかもしれないと思った。そのままでいることで自分を愛せるのならば、底なしの愛情飢餓から抜けることができるのかもしれないと思った。

今日、このnoteを書いているのは5月23日、土曜日。やっと太陽を見ることができた。ニュースを聞けば、5日連続で日照時間がゼロだったのは42年ぶりの観測だったようだ。そんな歴史的な悪天候だったのならば、気分も落ち込むのも当然といえば当然。

ありきたりだが、止まない雨はなかったのである。

今日の夕方、昼食を食べたあとに昼寝をした。カーテンを開けっ放しにしていたおかげで直射日光がさんさんと入り、紫外線をたっぷり浴びた。少し汗ばみ、明るいにおいがしたオレンジ色の光はとても心地よかった。小確幸だった。

今度一人暮らしするタイミングがあったら猫を飼いますね!!