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メキシコ

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人生の軸であるメキシコとスペイン語について。
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#社会人2年目

メキシコ滞在記③ "メキシコの友人と今そこにあるつながり"

メキシコ滞在記③ "メキシコの友人と今そこにあるつながり"

「自分探しの旅の果てに、自分は落ちていない。」

だから意味がない。
私は大学生のころからそう聞かされ、そう信じ込んでいた。なぜだろう、「自分探し」って、その言葉自体使い古され、ヒッピー的な思想が、なんとなく好きではなかった。
だから、自分自身がまるで自分が疑っていた「バックパッカー」といった地位になったかのように、「メキシコ」という異国の土地で「自分探し」を結果的にすることになるとは、思ってもい

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メキシコ滞在期②

メキシコ滞在期②

私は15歳の時、10日間ニュージーランドに留学をしたことがある。
全校生徒から1人だけ選ばれる、名誉ある「無料」のチケットだった。
初めての留学ということもあり、極度の興奮と緊張と、なぜか湧き上がってくる「万能感」に胸を躍らせて、いざ旅発った。

8月の猛暑の中、冬を迎えていた南半球のニュージーランド、
Auckland空港に到着し、親善校へ移動。
私はそこで、「向日葵のような笑顔」、
その表現が

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メキシコ滞在記①"仕事を突然10日間休んでメキシコに来た話"

メキシコ滞在記①"仕事を突然10日間休んでメキシコに来た話"

美しかった。
英語が一切通じない、小さなメキシコの空港が。
私を迎え入れてくれる、友人の暖かい笑顔と開かれた両手が。
美しかった。
数十メートルに1店舗しかない、メキシコの街並みが。
道路の途中で放置された、山になった二つの土の塊が。
深夜も人が絶えない、小さなタコスの露店が。
キスを交わし合う幼いカップルと、小さな犬が。
美しかった。
私が今、メキシコにいる、という事象が。
ここまで私を導いてく

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