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使命感をもった経営が利益を作る

利益は経営者の「使命感」がつくると考えています。
お客様や協力業者、みんなが喜ぶ建物づくりが、自社と社員の喜びになる
ということをローコストマンションの開発で確信しました。

「かっこいい、いい建物やなぁ。」「全然メンテナンスかからんなあ。」
という声を聞くと、これ以上なく嬉しく感じます。

ここで経営者や現場の責任者の皆様にわかって頂きたいのは、
建築費をカットすることが最大の目的ではないと言うことです。

まずわが社が目指しているのは、
お客様に喜んでもらえるマンションを作ることです。
私が建築の仕事ではなく、他の業種に就いたとしても、
やはりお客様の喜ぶ顔を見るにはどうすればよいか考えたでしょう。
建築屋だったから、ローコストマンションに目を付け、
安くていいマンションを提供する方法をとったのです。
つまり、お客様の幸せありきなのです。

ローコストマンションの開発後、
様々な同業者さんから「話を聞きたい」という電話が殺到しました。

ところが、来訪された方たちは
「値段はいくらか。」「工費はいくらか。」
という話で終わってしまうのです。
どれだけ安く出来るかと数字を聞いて帰ってしまう。
単価にしか興味がないのです。

私はコストダウンのノウハウだけでなく、
何故ローコストマンションを手がけようとしたのか、
経営論から聞いてほしかったのです。

我が社は会社の経営を伸ばすことで、
「人づくりをする」という使命があります。
コストダウンはその為の手段であって目的ではありません。

なのに、来訪された方々は口をそろえて単価の話をし、
自社の工事で協力業者にそれより安い値段で「やれ」と強要する。
そうすると、その会社のお客様は安くなって喜ぶかもしれませんが、
協力業者は泣くことになります。

いくら単価を下げても経営の目的がなければ、
コストダウンそのものが目的になってしまうでしょう。
そうなれば行き着くところは値下げ競争になってしまいます。

そうなってしまっては「経営」とはいえないでしょう。
なので、そうならない為にも経営者が使命感をもって
取り組むことが重要になってきます。
そして、それが利益に繋がるのです。

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