山川将弘 森林ノ牧場代表

栃木県那須町で「森林ノ牧場」という牧場をやっています。森林を活用しジャージー牛を放牧で…

山川将弘 森林ノ牧場代表

栃木県那須町で「森林ノ牧場」という牧場をやっています。森林を活用しジャージー牛を放牧で飼育し、六次化でうちのジャージーたちの乳製品作ってます。小さい頃から田舎に憧れて、それをきっかけに酪農やってます。

マガジン

  • 牧場をつくる

    森林ノ牧場は2021年秋に益子町の耕作放棄地に第二牧場を開設します! 牧場をつくるための奮闘を記事にしてお伝えし記録していこうと思います。

  • チーズ工房 那須の森事業承継

    2021年6月21日、那須塩原市にあるチーズ工房那須の森の事業承継を行いました。 小さなチーズ工房ですが世界のチーズコンテストtop10や国内のコンテストで金賞を取るなど高品質で美味しいチーズをつくる工房です。 国内に300程あるチーズ工房も今後職人の高齢化やいろんな事情で「事業承継」を考えないといけない工房もできるはずです。 先行事例として成功も失敗も記録していければと思います。

最近の記事

3月10日 足利門前マルシェに出店します!

今週末に開催される足利門前マルシェに森林ノ牧場とチーズ工房那須の森と同時に出店します! 森林ノ牧場からはチーズホットドッグ 那須の森からはブラウンチーズクレープ の出店でジャージーのカチョカバロとセミハード、ブラウンスイスのブラウンチーズとチーズ祭りな出店です。 イベントって大変だけど、やりたい事発信したり、他の出店者さんたちがどんな事やりたいの知れたり、お客様と色々話を出来たりと、やっぱり楽しいのですよね。 僕はチーズに関わってまだまだ浅いし自分で職人ではないけど、生

    • さつまいもとカレーの会

      益子で取れたサツマイモの焼き芋と 牧場で春から発売予定のカレーを地域の方やイベントに参加してくださっている方々へ振る舞う会。 森林ノ牧場益子ができて2年ちょっと。 鬱蒼とした耕作放棄地はスッキリしてまだまだ開拓中の牧場ではありながらも着実に前進しています。 益子の牧場は牛が入る前から開拓のお手伝いイベントを開催したり 地域の方や行政の方にも開拓のお手伝いをしてもらいながらやってきました。 耕作放棄地から牧場ができる過程も含めて益子はみなさんに見てもらい楽しんでもらえればと思

      • 新年の餅振る舞い

        もう新年明けて1ヶ月以上経つけれど、、、 毎年恒例の餅振る舞い。 「明けましておめでとう!」 「今年もよろしく!」 と言える場所を作ろうと思って7-8年前に始めた餅つきがちょっと楽して餅振る舞いになり、店長が作る蔵楽の白味噌を使った関西風の雑煮と社長夫妻のあんこだけは毎年しっかり作って皆様をお迎えする1日にしています。 友達もお客さまもスタッフも色んな人が入り混じりお餅を頬張って楽しそうに過ごす様子を見ていたら、涙が出そうな瞬間が何度もありました。 森林ノ牧場では「田舎

        • 里山ワルツ

          森林ノ牧場は活用されなくなった森林でジャージー牛を飼育し牛乳やソフトクリームなどの乳製品を販売しています。 牛は草を食べ、成長しミルクを出したりお肉を人に提供してくれます。 食べる草は私たち人間が食べられない草で、私たちが活用できないものを価値に変えてくれるという面白さがあります。 「人が使えないものを価値に変える」ここに酪農の大切な意義があり自然と人を繋げてくれるのが牛たちなのです。 牛がいることで人と自然、人と人がつながり新しい価値をつくる、森林ノ牧場はそんなことを事業

        3月10日 足利門前マルシェに出店します!

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        • 牧場をつくる
          22本
        • チーズ工房 那須の森事業承継
          2本

        記事

          #牧場をつくる 関係性を牛とつくる

          開拓イベントのこれまで 今シーズンも益子での開拓イベントが始まりました。 2021年12月にオープンした第二牧場である森林ノ牧場益子ではオープン前から色んな方にお手伝いいただき、牧場をつくってきました。 草刈りをやったり 木を切ったり ビオトープを作ったり と、結構ハードな作業から楽しい作業まで 一般の方や行政の方や森林ノ牧場の牛乳を扱ってくれているレストランの方など、本当に沢山の方に関わって開拓を進めています。 昨年の開拓イベント 耕作放棄地だったこの場所に牛が入っ

          #牧場をつくる 関係性を牛とつくる

          非効率だけど本質的で地道に

          益子に第二牧場ができて1年半ほどになります。 去年に引き続き益子の大イベント「益子陶器市」に参加。 5/7まで城内坂の入り口にブースをつくって牛乳やミルクバーやチーズホットドッグを販売しています。 店舗に立っていると益子マネージャーの菅原があちこちから声かけられ、益子の方々に受け入れられ、皆さんに良くされていているのがよく分かります。菅原や益子のスタッフの人柄もありますが、こんな僕らを受け入れてくれた益子の方々の温かさを感じています。 第二牧場を作ると決めたのは2019年

          非効率だけど本質的で地道に

          乳製品加工の奥深さを解説

          昨日記事にも投稿しましたが森林ノ牧場では乳製品加工の仲間を募集しています。 良い仲間が来るといいなと思います。 森林ノ牧場は「放牧スタイルの牧場」として注目されることは多いのですが、「6次産業化」の「加工」の部分に注目してもらえることが少なく寂しいところなのです。 僕は今ほとんど現場に入っていないですが、 社長になる前や社長になってからしばらく、 牧場よりも乳加工現場にいる時間の方が長く、 個人的感情でも乳加工が好きなのです。 乳製品加工は奥深いもの 青々と生えている

          乳製品加工の奥深さを解説

          乳製品製造のスタッフを募集します

          森林ノ牧場ではスタッフを募集いたします。 森林ノ牧場では、放牧されたジャージー牛から作る乳製品の製造スタッフを募集しています。  那須の自然と人と牛が織りなす循環の中で、大切な乳製品をつくる大切な役割を担いませんか? ◆森林ノ牧場とは 森林ノ牧場は、使われていない森林や耕作放棄地にジャージー牛を放牧する牧場です。  放牧することで、森林が開拓され、草や葉がミルクに変わります。  また、牛が落とした糞が虫や微生物に分解され、新しい草の栄養となり牛と自然と生き物たちが循環しな

          乳製品製造のスタッフを募集します

          今年も益子第二牧場でイベントを行います!

          しばらく更新しない間にすっかり2023年も4月後半です。 那須では放牧地が非常にいい状態で草も勢いよく伸びています。 この季節に那須に来たら「気持ち良い〜」って言わせる自信があります。 「こんなところ住みたいー!」って言わせる自信も! それくらい良い季節なので遊びに来てほしいです。 牧場開拓のイベント 2021年にオープンした益子第二牧場では牧場が始まる前から開拓作業を多くの方に手伝っていただきました。 草刈りをしたり、木を切ったり、牧草の種を植えたりして牧場が成長する

          今年も益子第二牧場でイベントを行います!

          落語会 第二回黒磯みるる寄席を開催します!

          落語が好きです。 ポンコツなやつを笑いに変えて許してくれる懐の深い、器が大きい芸。 自分の惨めなところを許してくれる気がする。 かっこよくなくても認めてくれる。 しかも笑いに変えて肯定してくれる。 そんな落語が大好きです。 みんな落語を聞くようになれば世の中は平和になるのではないかと本気で思っていて、だから僕は落語会を開催します。 黒磯落語会立ち上げ 以前、Chusで落語会を企画していたのを知った仲間(中田夫妻)が一緒に落語会やろうと誘ってくれ、中田夫妻と嫁さんと僕の

          落語会 第二回黒磯みるる寄席を開催します!

          ありがとう

          お世話になった牛たち3頭の出荷。 毎日美味しいミルクを出してくれたから、沢山の人がソフトクリームを喜んで食べてくれたり牛乳を飲んでくれる。 ありがとう。 病気や死亡する牛もいる中、出荷まで健康に飼えたことが生産現場にとっては喜びです。 彼女たちのお肉を僕らの命に繋ぐことができます。 販売現場側としてはお肉が足りていなくてコンビーフもジャーキーも欠品で次に仕込むミートソースのお肉も無いのでこれでお肉が確保される。 丸々一頭はレストランさんでの熟成肉になる事も決まっている。

          #牧場をつくる 自給飼料にチャレンジ!

          飼料代高騰のニュースをよく聞きますが、この一年くらいジリジリと値上がりし続け、酪農業界結構な危機的状況です。 放牧をしている森林ノ牧場にとっても、足りない餌や濃厚飼料や冬場の飼料など放牧草以外は購入に頼るので、やはり大問題。 飼料価格が上がるこの状況は僕が学生時代から言われ続けていた事もあり、いよいよ来たか感があります。 価格上昇や不安定な供給は今後も見通しは決して明るくない状況で森林ノ牧場も自給飼料生産は必須です。 第二牧場がオープンし、コロナ禍もなんとか乗りきり、次のチ

          #牧場をつくる 自給飼料にチャレンジ!

          #牧場をつくる 22 ビオトープ池づくり

          益子に牧場が始まって約5ヶ月が経ちました。 その間6頭の仔牛が生まれてみんな順調に育っています。 生まれた仔牛はみんなメス! まこと (みことの仔牛で雄でも雌でも「まこと」に決めていた) 雪雫 (誕生花にスノードロップがあるから) 美和 (大事な方につけていただきました) フォトン (ヒカリの子で光子→フォトン) マスカット (親がシャインだからマスカット) ミテンゴ (マラウイ語で「森林」という意味) とバラエティーに飛びすぎた名前です。 去年の3月に始めた牧場開拓作

          #牧場をつくる 22 ビオトープ池づくり

          分断が生む善意による後回しという罪

          コロナ、ウクライナ戦争、円安など一連の状況により 酪農業界は結構やばい状態が続いています。 コロナの影響でコンテナ人員不足 円安・日本経済の弱体化で飼料が日本に入らなくなってきた上に、 飼料価格が異常に上がっていて昨年末の20−30%アップとなっています。 酪農にとって飼料代は原価そのものなので 本来その分販売価格を上げて対応しなければなりません。 しかし、酪農家から各組合などへの乳価は変わらないままで 原価が上がった分コスト高・利益が薄くなっている状況です。 原価が上

          分断が生む善意による後回しという罪

          #牧場をつくる 21 「森林ノ牧場 益子」が始まりました②

          搾乳が始まったのが12月6日。 牛たちも新しい土地に慣れてきたようで飼料の食いもよくなってきたし、 引き続き放牧地で草も食べています。 ただ、、センダングサとかオナモミとか(この辺では「バカ」と呼ばれる草たち)を沢山つけて帰ってきます。 那須の牧場がオープンしたのが12年前の2009年、当時アミタの経営していた森林ノ牧場はオープンを記念してセレモニーを開催しました。 それ以来、周年パーティーなどもやってこなかったし盛大なことって今回が初めてです。 受付もちゃんとご用意して

          #牧場をつくる 21 「森林ノ牧場 益子」が始まりました②

          #牧場をつくる 20 森林ノ牧場 益子が始まりました①

          オープンから2ヶ月以上が経ってしまったのですが、2021年12月16日にオープニングセレモニーを開催しいよいよ第二牧場の森林ノ牧場益子がオープンいたしました。 搾乳牛の移動搾乳牛がやってきたのが12月6日。 那須から4頭の搾乳牛と益子のために牛を預かってくれていたしののめファームの前田さんところでヒカリちゃんを積み込みいざ出発。 約2時間の長旅を経て無事益子に到着。 12月ですが放牧地の残っている草を食べたり、 笹を食べたり結構しっかり放牧地の草を食べています。 新し

          #牧場をつくる 20 森林ノ牧場 益子が始まりました①