見出し画像

#牧場をつくる 関係性を牛とつくる

開拓イベントのこれまで

今シーズンも益子での開拓イベントが始まりました。
2021年12月にオープンした第二牧場である森林ノ牧場益子ではオープン前から色んな方にお手伝いいただき、牧場をつくってきました。

草刈りをやったり
木を切ったり
ビオトープを作ったり
と、結構ハードな作業から楽しい作業まで
一般の方や行政の方や森林ノ牧場の牛乳を扱ってくれているレストランの方など、本当に沢山の方に関わって開拓を進めています。

昨年の開拓イベント

耕作放棄地だったこの場所に牛が入ってからも開拓イベントは続き
・牛が入ると生態系がどのように影響を受けるのか
・生態系や生物多様性の変化が酪農の生産性にも関わるのか
というようなテーマで昨年もイベントを実施しました。

今回のイベント

今回はイベント参加者と森林ノ牧場のメンバー合わせて19名で作業を行いました。常連のイベント参加者同士はすっかり仲良く、私も昨シーズンぶりに会えるのも嬉しかったです。
イベント初めて2年ほどが経つので参加してくれる子供達の成長も感じます。

そして今回行った作業はこちら。
①昨年作ったビオトープ池の観察会
②奥の未利用の林地の開拓作業

ビオトープ池の観察会

昨年、井戸のすぐ横に作ったビオトープ池。
ひょうたん型で浅い場所、深い場所も作り生き物が集まりやすい工夫をしました。
↓こちら昨年のイベントの様子

ヤゴ、クモ、カメムシ、ゲンゴロウ、貝、カエルなどが今回のターゲット。
網やザルですくってはケースごとに種類を分ける作業を行います。

集まった色んな生き物をスタッフの野田が解説。
野田はこの春、那須から益子に異動して益子の牧場で働きながら生き物を増やす取り組みを進めています。

取った後の観察は子供よりも大人の方が興味津々。。

池を作って一年しか立っていませんが、生き物の種類も量も十分すぎるようで、生き物度は非常に高くなっているようです。

牛が入って草地が少しずつできていることで昆虫や昆虫を狙う動物も集まってきていて、絶滅危惧種でもある「サシバ」を牧場の周辺で見かけるようにもなりました。
生物多様性が増えてきているのかもしれません。
*生き物調査はまだまだ続けていきます!

奥の未利用の林地の開拓作業

ビオトープの作業は午前中で終えて、午後は林地の開拓作業。
昨年も開拓作業を行った場所ですがまだ牛を放牧していないので、まだまだ荒地。
今年の夏以降、雄牛を2頭放牧して中の管理をしてもらおうと思っているので、柵を張りやすいように整備を行いました。

牛が関係性をつくる

牛が入り、草を刈ったり木を伐採することは「自然を減らす」行為ともいえますが、それによって生き物が増えたり自然が豊かになっていく様子が見えてきました。
草木を牛が食べてくれて
牛がいることで人が集まり
人が関わることで自然が豊かになっていき
豊かな自然になることで豊富な生産物をいただく

この1年半で
牛がいることで循環が生まれてそこから生まれる関係性で仕事を作る牧場が少しずつ形になってきました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?