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里山ワルツ


森林ノ牧場は活用されなくなった森林でジャージー牛を飼育し牛乳やソフトクリームなどの乳製品を販売しています。

牛は草を食べ、成長しミルクを出したりお肉を人に提供してくれます。
食べる草は私たち人間が食べられない草で、私たちが活用できないものを価値に変えてくれるという面白さがあります。
「人が使えないものを価値に変える」ここに酪農の大切な意義があり自然と人を繋げてくれるのが牛たちなのです。
牛がいることで人と自然、人と人がつながり新しい価値をつくる、森林ノ牧場はそんなことを事業としています。



2021年には益子町に第二牧場ができました。
耕作放棄地だったこの場所は草に覆われ自然豊かな様子でしたが、単一な外来草ばかりで生態系も乏しく、イノシシの住処として地域住民の田畑を荒らしている状況でした。
益子では牛が入ること少しずつ綺麗にしながら多様な草が生え、生き物が集まる牧場を目指しています。
生物多様性が増すほどに牛の落とした糞の分解は早まり、草の栄養が良くなり、より生き物が住みやすい環境ができ生産性も高まる。
そんな好循環を牛が作ってくれることを仮説として、その証明をこれから長い時間かけて行いますす。


「里山」とは人と自然、人と人との関係性を肯定してくれる場所です。

田舎に暮らす私たちは積極的に自然に関わることで
おいしい山菜が食べられたり
素晴らしい景色を見れたり
生き物たちの営みを楽しむことができて
お金だけでは得られない経験をすることができます。
人と人が深く関わることで安心や共感が生まれ
関係性は田舎らしい豊かな暮らしを私たちに作ってくれます。

一方で、
自然とは手間がかかり、時に災害を引き起こすほど猛威をふるい、共に暮らす限り自然の厳しさから逃げることはできません。
また、人と人との関係性も時に煩わしく面倒なことでもあります。

手間のかかる関係性よりも快適さを求めるのか、
時に手間でも関係性からの豊かさを享受するのか、
我々は後者の暮らしを信じて森林ノ牧場に取り組んでいます。



本日「里山ワルツ」という、
それはそれはとても美味しいタルトがGOOD NEWSから発売されました。
里山ワルツには森林ノ牛乳が使われています。
食べる草によって季節感のある里山の恵みをタルトで皆さまにお召し上がりいただければと思います。


里山ワルツは関わっているみんなが思っている以上に僕は面白い商品だとワクワクしています。

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