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#牧場をつくる 自給飼料にチャレンジ!

飼料代高騰のニュースをよく聞きますが、この一年くらいジリジリと値上がりし続け、酪農業界結構な危機的状況です。
放牧をしている森林ノ牧場にとっても、足りない餌や濃厚飼料や冬場の飼料など放牧草以外は購入に頼るので、やはり大問題。
飼料価格が上がるこの状況は僕が学生時代から言われ続けていた事もあり、いよいよ来たか感があります。
価格上昇や不安定な供給は今後も見通しは決して明るくない状況で森林ノ牧場も自給飼料生産は必須です。

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第二牧場がオープンし、コロナ禍もなんとか乗りきり、次のチャレンジは自給飼料です!

那須で森林ノ牧場が始まって13年、まだまだ那須の酪農家としては新参者。
そして新参者にとって自給飼料生産はなかなか高いハードルでもあります。

まず新たな土地を確保することが大変。。
土地がなければ餌は作れません。

そして、飼料生産に必要な機械類は、トラクターは最低二台に、モア、テッター、レーキ、ロールベーラー、ラップマシン、グラブ、、、、と最低でも数千万_| ̄|

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さらに、土地が確保できても狭い土地ではこの費用対効果は合わず、飛び地となれば作業性が極端に悪化。
このご時世、他の酪農家さんも自給飼料を増やしたいのに新参者に土地の情報が回ってくる事もなく新たに自給飼料に取り掛かるのは大変なのです。

そんな中、いろんな方と情報交換したり動いた中で今回2パターンのチャレンジをします。
①廃校の校庭利用
森林ノ牧場のすぐ横にある那須海城学園は震災で使われなくなってしまいました。
11年経った今年、リニューアル工事をして新たな活動がスタートするにあたり、校庭の牧草地利用にチャレンジすることにしました。
校庭で牧草ができるのか、、?
けど、平らだし水捌けもいいし、、
やってみないと分からない!ということで夏前に堆肥を撒いたところ自然と結構な牧草が生えるのです。
この秋ロータリーをかけ、来春に向けて本格的に牧草畑にする事になります。
作業は大変お世話になっている酪農家さんに委託作業でお願いします。
那須海城学園の先生方、小澤牧場さん、色々とありがとうございます!
そしてお世話になります。

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②稲作本店と組んで田んぼのWCS生産
二つ目が水田を活用した飼料生産体系の確立。
ナカシマファームさんに見に行ったことが刺激になり決めました。

日本のお米の消費が減る中でお米の価格は下がり、減反政策が続けられてます。
しかし水田は日本の原風景でもあり治水効果や生態系維持のためにも水田は欠かせない場所。
その水田を飼料生産で使い続け酪農が活用するという流れを作ります。
この流れは全国的にもやられている事ですが、今回のポイントは那須の仲間の稲作本店と一緒にやること!
二人とは一緒にラジオ番組をやってた事があり、めちゃくちゃ尊敬する農家さんです。

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田んぼでカフェをやったり、新たな商品開発をしたり、田んぼに新しい価値を作る井上夫婦。
森林ノ牧場も酪農で新しい価値を作る牧場。
WCS生産で協働する事で地域自給率を付加価値としてお客様に伝える新しい流れや価値を作れると思ってます。

まずは1町。
いずれは10町、20町。
田んぼを手放す人も多い中で酪農が水田の風景を守る那須らしい田んぼと酪農の協力体制を作れればと思います!

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自給飼料生産を一から始めるのに奮闘しているスタッフの岡田。
いろんな壁にぶち当たりながらも着実に一歩ずつ進んでます。
必ず成功するから頑張ろうぜ。

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